「歌舞伎鑑賞教室『車引』『棒しばり』」

今年の歌舞伎教室は松緑と坂東亀蔵の車引と棒しばり。

解説と桜丸は坂東新悟クン。

女形なのに以前は背が高すぎてあまりきれいと思わなかった。

最近は目を見張るほど美女に見えてきた。

努力しているんだなと判る。

解説で、立ち役の殺陣も見せてくれた。

軸がぶれなくてとてもしっかりした所作で感心。

 

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解説の時に、撮影タイム。

SNSでアップしてね♪だって。

観客も若者が多い。

若者じゃないけど、ブログにアップしましたよ!

 

『棒しばり』お酒好きの太郎冠者と次郎冠者が、酒を隠れて飲まないように主人に縛られちゃう。

でも呑みたい…縛られたまま工夫してお酒を呑んで酔っぱらう。

棒に縛り付けられたまま、扇を持ち換えたり、楽しい踊りです。

 

ロビーの陳列室には棒しばりに使う扇子や棒、車引の小道具などが置いてあって、実際に触ったり持ってみたりできました。

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「団菊祭 千穐楽 夜の部」

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数日前にチケットweb松竹をチェックしたら、千穐楽夜の部3階席が一つ空いてた。

そうしてもう一度見たくて、昼夜通しの千穐楽。

丑之助君の牛若丸、前半に見た時よりとても上手になっている。

ひとつひとつの形がきれいに決まる。

でも何も所作が無いときはふにゃ〜と自然体。

花道を引っ込む飛び六方が大好きな丑之助君、七三あたりで座り込むはずがどんどん行っちゃって、三階席からは見えないところまで飛んで行ってしまった。

お父さんの弁慶の肩車で引っ込む。

舞台写真を見たら笑顔でした。肩車、嬉しいのかな。

 

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丑之助君のおじいちゃん、菊五郎サマ23歳の牛若丸。1964年大河ドラマ「源義経」

 

 

菊之助クンの京鹿子娘道成寺。

平成23年に新橋演舞場で見て感動、平成26年にもう一度見たくて京都南座。

そして令和の道成寺です。

後半の鞨鼓で踊る山尽くしはこの踊りの胸突き八丁。

軽快に踊りながら鞨鼓を打つ撥は確実に中心をたたいています。

 

聞いたか坊主の舞尽くしは尾上左近君が引っ張り出された。毎回突然指名されるらしい。

平成18年生まれの13歳、ちょこっと詰まって苦笑いしながら舞尽くし。

他の所化の役者も温かくどよめく。

「そもそも舞の始まりは昔々のその昔、そのまた昔のまた昔のず〜っと大昔の事そうです。

天の岩戸の御前にて、アメノウズメノミコトというお方がいとも艶やかに踊られたのが舞の始まりだそうです。

.....................................................

.....................................................

五節の舞、浦安の舞、田楽舞に猿楽の舞、連理の舞に比翼の舞。

静の舞、延年の舞、獅子舞、天狗の舞、手古舞、京舞。

苫小牧(?)、シューマイ(?)、きりきり舞い…。」

おしゃれで楽しい舞尽くしを延々と語ります。

所化(お坊さん)を演じる役者さんたち、誰が指名されるか冷や冷やしているそうです。

楽しい趣向です。

 

 


「団菊祭  千穐楽  昼の部」

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団菊祭は、まさしく私にとっては年に一度のお祭りです。

大好きな役者がそろって大好きな演目を上演する。

 

昼の部は 梅枝の十郎、萬太郎の五郎で『寿曽我対面』

兄弟の役を本当の兄弟が演じる。

猿隈の朝比奈、力強くて素敵だなと思ったら声で歌昇さんと判った。

力強くて素敵な朝比奈でした。

 

平成三之助の勧進帳。

やっぱり勧進帳は良いなぁ💝。

松羽目の松の緑に長唄連中の赤い毛氈が引き立つ。

旅の衣は鈴懸の♪…で始まる長唄は名曲でワクワクします。

海老蔵君の弁慶、低い声と濃い目の化粧でちょっとダーク。

でもセリフのビブラートも以前ほど気にならず迫力がありました。

勧進帳の読み上げ、延年の舞、ハラハラドキドキ。

危機を脱して、義経が弁慶を労う。

〔判官 おん手を取り給い…♪〕、紫の衣からすっと手を伸ばす菊之助くんが麗しい。

勧進帳、やっぱり泣けます。😍

 

『め組の喧嘩』はなるべく千穐楽に見たい。

(筋書きで菊五郎サマが言っていましたが)昔は最後だからと千穐楽の喧嘩のシーンで大道具をぶち壊しました。

昔、何度かハチャメチャを見た記憶があるけど最近はやらないみたい。

この日だけ、小さい亀三郎クン(辰五郎の息子役)が大人たちと一緒に鳶姿で登場して元気に走り回っていました。

菊五郎サマのめ組の辰五郎は粋でいなせで最高です。

左近君が少年らしい華奢な体つきで鳶の若者山門の仙太。

片岡亀蔵さんの力士とコミカルな立ち回り。

イナバウアーのような海老ぞりがしなやかでびっくり。

久しぶりの左近くん、成長していて嬉しい🤗。

 

でもこの鳶のめ組と力士の喧嘩、め組のほうが何だかなあ…と思う。

どうも鳶のめ組のほうが悪いような気がする。

それでも江戸っ子が火消しの鳶たちを大好きで応援する。

力士は大名お抱えだったり谷町のお金持ちがバックアップしていたからかな。

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「7代目尾上丑之助初舞台」

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〔歌舞伎にも夏来たりけり女伊達 小田切輝雄〕(Y新聞)

 

菊五郎サマと吉右衛門さんの愛孫、菊之助クンの愛息、和史君が丑之助襲名。

『絵本牛若丸』、原作は村上元三。

何しろ、菊五郎サマと純子夫人(当時藤純子)が義経と静御前で共演して愛が芽生えた『源義経』も原作は村上元三氏でした。

村上元三氏は丑之助君の生みの生みの生みの(?)親かも。

沢山の人にお祝いされて、5歳の新丑之助君、立派に牛若丸を演じました。

けなげに見得を切る丑之助君を見守る菊五郎サマと吉右衛門さん、鬼次郎と鬼一法眼の拵えのまま後ろでにこにこデレデレ😄。

 

弁慶役で牛若丸を肩車して引っ込んだ菊之助クン、30分後にはきれいな道成寺花子で登場。

息子の初舞台に花を添えて、自信に満ちた白拍子花子は輝いていました。

能がかりの乱拍子の足先の動きがきれい。

鞨鼓を着けて踊る山尽くしは稲荷山の海老ぞりが見もの。

紫の振袖で踊る〈ただ頼め♪〉はひらひらと動く掌が可愛い。

長唄も義太夫も名曲で、能の道成寺を華やかな歌舞伎舞踊に作り上げた先人のセンスは素晴らしいと思う。

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1984年の菊之助クン初舞台6代目丑之助襲名。

菊五郎サマ、心配そうな顔(笑)。

今回は「おじいさんは気が楽ですねえ。」と嬉しそうです。

 

 

 

友人と銀座で待ち合わせて、ソニーショールームでアイボに会った。

センサーで人間を感知して近寄ってくる。

お座りというとちゃんと座る。

唱ってというと可愛く吠える。

撫でてあげるとすりすりしてくる。

いつも可愛がるともっと懐くらしい。

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「竹本駒之助の会」

1秦野文化会館で女流義太夫の人間国宝、竹本駒之助の会。

竹本駒之助は1935年生まれの83歳。

年齢を感じさせない力強い義太夫でした。

人形浄瑠璃の人形遣い、やはり人間国宝の吉田和生の人形。

文楽は男の世界、以前は女流義太夫が共演することは無かったそうです。

 

一つ目は『二人三番叟』。

能の『翁』を義太夫節にうつした作品。

五穀豊穣と子孫繁栄の願いを込めた華やかな舞です。

公演の初めに舞われることが多いです。

昨年、尾上流の踊りの会に、尾上菊之丞と尾上菊之助クンが踊りました。

テンポの速い義太夫節を微笑みを浮かべながら踊っていました。

所々(あの節だ!あの振りだ!)と思い出されるところがあり、人形の踊りと比べて見るのも楽しかったです。

                                                                                                                                                               

二つ目は『良弁杉由来』

息子光丸を鷲にさらわれた渚の方は30年間息子を訪ね歩きます。

幼いころ鷲にさらわれたという東大寺の良弁僧正の話を聞き、もしや…と訪ねます。

門前で出会った伴僧に身の上を懐紙に書いてもらって二月堂の杉に貼り付けました。

良弁僧正は自分が拾われた杉の木を毎日礼拝しており、懐紙に気づいて二人は30年ぶりに再会します。

高位の僧になって、緋色の衣や錦の袈裟を着け、お供を大勢連れている良弁僧正が、みすぼらしい姿の老母を敬いいたわります。

渚の方も 大いに畏れ入りながらも「光丸!」と子供の頃の名前で呼び掛けてしまいます。

 

駒之助さんは10年ほど前から、この演目を好んで演じています。

拉致された横田めぐみさんを30年間探し続ける横田夫妻を知り、この良弁僧正のように再会できるようにと願いを込めて演じるそうです。

心のこもった浄瑠璃はみごとで、客席からはすすり泣きも。

人形を遣う太夫も涙を流して演じたそうです。

 

駒之助さんは当秦野市在住。

近くでこんな贅沢な公演を見られるのは嬉しいです。

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「御浜御殿、関ノ扉」

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三月国立劇場小劇場での12年ぶりの歌舞伎公演。

小劇場は客席が522席(花道設置時)。

こじんまりしているので歌舞伎公演がとても見やすい。

役者が身近に感じられるし、もともと歌舞伎はこの程度の規模の芝居小屋で演じたはず。

 

元禄忠臣蔵、御浜御殿。

昭和の初めに真山青果によってつくられた新歌舞伎。

甲府宰相綱豊卿(後の6代将軍家宣)が別邸御浜御殿(現在の浜離宮)でお浜遊びを催す。

演能には吉良上野介も招かれているので、赤穂浪士の富森助右ヱ門は吉良の顔を確かめようと忍んで来る。

浪士たちの仇討ちを秘かに応援している綱豊卿は、焦って吉良を討とうとする助右ヱ門を押さえつける。

夜桜の下、華やかな能装束でゆったりと登場する綱豊と直情的な助右ヱ門の対立が面白い。

殿様らしい鷹揚な扇雀、一途な助右ヱ門の歌昇がそれぞれ適役。

御座の間で、綱豊と助右ヱ門が丁々発止と言い争う。

孝夫時代の仁左衛門や初代辰之助の若々しい舞台を思い出した。

 

積恋雪関扉

いつもは優しい役柄の菊之助クンが荒事の大伴黒主⁉😲

逢坂山の桜の下、謀反を企む黒主が関守に化けて機会を伺う。

関守姿の菊之助クンの最初のセリフ、第一声の声が低音でびっくり😲。

黒い隈取の悪役ですからね。

模範的な正しい重厚な演技。

木こりの衣装からぶっかえって黒の直衣になる。

すごく大きく見えました。

梅枝の傾城墨染実は小町桜の精。

しなやかに怪しく、古風な顔立ちの中村梅枝が見事に演じました。

 

舞台はどちらの演目も桜が満開。

劇場の前庭は桜祭りです。珍しい桜が色々植えられています。

20190331_2807951.jpg20190331_2807953.jpg20190331_2807969.jpg利休梅、大好きな花です。

 

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豪華な舞台衣装を着て、舞扇をもって写真も撮れます。

なんと無料で、国立劇場のスタッフが笑顔で着せてくれます。

嬉しいサービス。

「いかがですか?」と言われたけど、ちょこっと触らせていただくだけにしました。

 

 

 

 

 

 


「辰之助を探して」

今月の歌舞伎座の筋書きに、菊五郎さまの辰之助を偲ぶ言葉、辰之助の訃報に「一生分の涙を流した」とありました。

若い2人がいつも一緒に行動しているのをよく見ましたからね。

逝去の時のテレビニュースで、菊五郎サマが、カメラを向けるレポーターに何も答えず、怒ったような表情で車に乗り込んだのを思い出します。

夫人の純子さんがテレビカメラから庇うように労っていました。

それ程悲しみが深かったのでしょう。

 

おおらかに見えたのに繊細でファンにも優しかった辰之助を、青春時代に貯め込んだ資料から探してみました。

1946年生まれ。1987年没。

健在なら、最高に円熟した歌舞伎を見せてくれたはず。

弁慶も丑松も蘭平も、他の役も踊りも、もっともっと見たかったな。

 

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「暗闇の丑松」

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今月の歌舞伎座は初代尾上辰之助33回忌追善興行。

40歳で亡くなった大好きな歌舞伎俳優です。

 

辰之助の好演が伝説になっている暗闇の丑松を菊五郎サマが演じます。

何度も見ている丑松ですが、今回は親友だった辰之助に捧げるような魂のこもった丑松でした。

 

1981年に演じた辰之助の丑松。

舞台は見ていないはずなのに印象的に覚えている。

たぶんテレビで見たんだわ。

きれいで哀しいヒロインお米は今の菊五郎サマでした。

 

騙されて妓楼に売られたお米が、逃亡中の丑松に再会。

信じてもらえず絶望して自殺してしまう。

悲しく座敷を去るお米がとても哀れ。

妓楼の男衆から真実を聞いて、仇の兄貴分四郎兵衛を湯屋で殺して狂気のまなざしで引っ込む。

背後に法華経の行者の団扇太鼓が流れる。

見事な幕切れの演出です。

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久しぶりに〈めで鯛焼き〉。

三階席の嬉しいトコロ。

めで鯛焼きの売り場が近い✌!

ほかほかカリッと美味しいです。😄

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「尾上菊之助2019」

菊之助クンに1年間密着した番組『尾上菊之助2019 歌舞伎まっしぐら』

丁寧に作られた嬉しい番組でした。

昨年3月、チャレンジした小悪党の髪結新三。

今まできれいで優しい役が多かったので、どう演じるか期待と心配。

父親の菊五郎サマお得意の役。

自分の芸を伝えようとする父親、的確に学ぼうとする息子。

この父子は素晴らしいなと思いました。

 

菊五郎サマの髪結新三のセリフ、胸がぎゅっとなるほど魅力的。

ほんの少しの間(ま)と息遣いで、見事に粋と凄みがでる。

何度も見ている髪結新三、さらさらと演じているように見えたけど、実はさんざん計算されつくした舞台だったのね。

 

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この公演では4歳の和史君が、元気でかわいい丁稚で出演していました。

きちんと一か月間出演した和史君をほめてあげる菊之助クン、ちょっと涙ぐんでいたような気がします。

頑張ったものね。🙌

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「六代目尾上菊五郎」

歌舞伎の大御所 六代目菊五郎が、大横綱 双葉山に送った手紙。

1939年 双葉山の連勝が69で止まった翌日、六代目尾上菊五郎が激励の手紙を送りました。

 

「拝啓 唐突乍ら一面識も有りませんが 貴下の陰ながらの後援者として一言申し上げます

元より私は相撲を好み 以前は場所ごとに出かけ相撲の醍醐味を満喫しておりました。

 只今は生憎と場所毎に当方も出演を致して居ります為 時間の都合もできかね行かれないのが残念ですが

常にあらゆる報道に依って相撲界の様子は承知致しております

 一度貴下の頭角を現はすや前代未聞の実力と共に人格品性高潔なる貴下の前途を祝し 連勝を楽しみにしておりました

偏に実際 空前不世出にして天下に麗名高き貴下が 図らず昨日安藝海の為に一敗地にまみれしは 実に言語に尽くせぬ残念のことで

私も非常に落胆しました

 安藝海の殊勲は申すまでも無いことですが この勝敗により 貴下には益々自重せられ 一層 斯道に邁進せられんことを切に祈りあげます 

私も芸術家として大いに教えらるる 何ものかあるを痛感いたしました

まずは失礼ながら 益々ご健勝を祈り上げます。

 

                                  昭和14年 正月16日 敬具 尾上菊五郎」

                                                  (Y新聞から)

 

双葉山は 哲学者三宅雪嶺 彫刻家朝倉文夫 日本画家横山大観らと交友の幅が広く 社会が横綱を育てる慣行のある時代だったようです。

菊五郎と双葉山はその後本名で呼び合い「人間として、友達として付き合いたい」と互いの家を行き来する間柄になったそうです。

演劇の神様とも呼ばれた六代目尾上菊五郎をも感動させる人柄だったのでしょう。

昨今の角界を思うと『横綱』とはなんぞや…考えさせられます。

 

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