「再開の日まで」

松竹 我孫子副社長

現状、約30の演劇公演が中止、20億円の損失。

歌舞伎興行は西洋のオペラやクラシック音楽などのパトロン文化と違い、庶民が木戸銭を払ってくれて、400年続いてきた。

江戸時代の興行主で財を成した人はいないことを思った。

歌舞伎が今のように1年興業ができるようになって、まだ30年ちょっと。

それ以前は8か月しか開けない時代が長く、その半分は赤字でした。

今は不動産が経営を下支えしています。

 

どんな形なら興行できるかをずっと考えている。

1800席を500〜600席くらいに減らせば、いわゆる「3密」は防げる。

でも、それでは採算が取れない。

大向こう(かけ声)は中止する。

1時間半の4部公演にして、幕が閉まったらすぐお帰りいただく。

          (Y新聞より、抜粋)

 

がらがらの客席で見る舞台は寂しいな。

舞台の役者たちもつらいだろうな。

かけ声禁止❣‼ 楽しさ半減だわ。😖

 

どうなっちゃうのかな。これから。

もうちょっとの我慢、我慢!と思っているのに。

当たり前と思っていた楽しみがとても貴重なものだったと気づきます

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高校生の頃に、歌舞伎座の地下食堂でちょこっとアルバイトをしました。

夏休みと冬休み、歌舞伎座は映画俳優の時代劇や人気歌手の公演でした。

1年間歌舞伎を上演する余力が無かったようです。

今の菊五郎サマたちがテレビで人気者になって、若い歌舞伎ファンが増えました。

松竹も大変だったのね。

 

いつでも見に来ていいよ。

お友達もつれてきていいよ。

空いている席で観ていていいよ。

そんなこんなで、高校生時代は顔パスで楽屋口から入れてもらえました。

コンピューターで座席の管理なんてしていないのどかな時代でした。

 

 


「Y新聞劇評より」

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『菊之助3役 「判官びいき」の心情』

 

平知盛(Aプロ)一挙手一投足に力をみなぎらせる雄々しさの中にも、映像で間近に見ると菊之助らしい繊細な美しさが映え、出陣の狩衣姿に新中納言と呼ばれた公達の品格が漂う。

いがみの権太(Bプロ)父の当たり役を継承する権太は若々しく威勢よい。

再演を重ねて勘当息子の苦みや渋みが増せば、意外な結末が際立つだろう。

佐藤忠信(Cプロ)今日の菊之助に最も似合っている。

狐言葉に清らかな透明感があり、子狐が親を慕う鳴き声が闇夜に響くかのようだ。

映像で繰り返し確かめると、菊之助の丁寧な役作りによって3役がたっぷり浮かび上がる。

唯一、今回の動画にかけているのは客席の熱気。

 

YouTube「国立劇場公式チャンネル」で30日まで無料配信。

.................................................

Y新聞夕刊の劇評より(抜粋)

べた褒めなのが嬉しいです。


「義経千本桜」

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意地悪なコロナウイルスのおかげで中止になった国立劇場3月公演。

上演記録のための無観客公演です。

国立劇場が、4月限定でYOUTUBEで発信してます。

Aプロ、渡海屋、大物浦。

Bプロ、小金吾討ち死の場と下市村釣瓶鮨屋。

Cプロ、静御前と忠信の道行の場と狐忠信が活躍する河連法眼館

 

菊之助クン、平知盛、いがみの権太、佐藤忠信の三役を演じました。

YOU TUBEをテレビに飛ばして大きい画面で見られるようにしてあります。

それぞれ2時間近い動画でとてもきれいな画像です。

どの場面も丁寧に、力を込めて演じています。

この公演にかけた菊之助クンの情熱が痛いほど伝わってきます。

嬉しいけど、揚幕がチャリンと鳴っても掛け声がかからない。

花道で見得を切って六方を踏んでもし〜ん。

ちらっと映る客席は空席。

演じる役者も寂しいだろうな。

テレビの画面に向かって、小さな声で「音羽屋ぁ!」と言ってみました。

 


「市村橘太郎さん」

夕刊に、市村橘太郎さん58歳。

子役の坂東うさぎ時代から、名わき役で菊五郎劇団で大活躍しています。

 

菊之助(当代菊五郎)新之助(故12代目團十郎)故初代辰之助の勧進帳で勤めた太刀持ち。

お行儀よくじ〜っとしているけど、大きな目をくりくりさせていてとても可愛らしかったです。

弁天小僧の浜松屋は、丁稚から手代、番頭と50年のご奉公。

 

3月の国立劇場、菊之助クンの「義経千本桜」で2役。

コロナウイルスで全日程が中止に。

映像収録のために無観客の舞台に立ったそうです。

「やっぱりお客様がいたほうはいいですね」とやるせなさを吐露。

 

観客のいない舞台は寂しいだろうなぁ。

映像記録として収録した舞台。

放送してくれないかな。

 

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白雪芥子、咲きました。

 

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スズメノエンドウ、花は5个らい。

 

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花曇り、花冷え。

 

 

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海棠の花、しっとり美女の風情。

 

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開いたイワシが半額だった。

粉チーズとパン粉を詰めておデブのイワシに。


「ビタミン音羽屋欠乏気味?」

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コロナウイルスの影響で、見たかった公演が次々と中止になりました。

何だかビタミン音羽屋欠乏症になりそう。

 

返金になるチケット代を見込んで、マハーバーラタ戦記のDVD、買っちゃいました。

平成29年10月歌舞伎座での公演です。

華やかでスケールの大きな作品でした。

 

幕が開くとキンキラキンの神様が並んでいてびっくりしました。

お姫様がゆったりと象に乗って登場する。

舞台狭しと戦士を乗せた馬車が疾走してワクワク。

 

本物の舞台には及びませんが感動したことを思い出しました。


「また中止になった(>_<)」

コロナウイルス、勢力衰えません。

今月の国立劇場小劇場の菊之助クンの公演、全部中止になりました。

15日まで休演予定だったので22日買い足しました。

自粛期間が終わったら、世の中も元気に動き出すかなと甘く考えていました。

マスクと殺菌シート持って行くし、劇場も消毒してあるだろうし。

音羽屋!の掛け声もマスク越しなのかな。

 

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世界中でどんどん広がる…チケットを買い足したのをちょっと後悔しました。

小さな劇場で見る平知盛、迫力あるだろうな…楽しみにしていました。

しっかり仕上げていたはずの役者もスタッフもガッカリしているでしょう。

安徳天皇役の丑之助くんも一生懸命練習していたそうです。

菊之助クンのインスタ、知盛役の横顔が哀しそうでした。

再演に期待して待つことにします。

 

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友人とご近所カフェでランチ。

根菜の揚げ物etc. 旬の独活の和え物が美味しい😋♬。

 

 

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近くの広場の桜も開花宣言。

 

 

 


「公演中止だって…😢」

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いつ終息するんだろう。コロナウイルス。

とうとう国立劇場の公演も中止になった。

チケットも奮発してABCの3部とも買っておいたのに。

本当はほっとした部分もある。

公演を見るために電車で出かけるのも覚悟がいる。

大枚はたいたチケットをふいにするのも覚悟がいる。

払い戻しがあるそうで良かったぁ!

菊之助クンもつらいだろうな。

 

 

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来週あたりなら時間が取れるな…と楽しみにしていた『出雲と大和』展。

国立博物館も休館です。😢

 

発症した方、感染した方、どうしてもお仕事しなくちゃならない方、大変だろうな。


「新春浅草歌舞伎2020」

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昨年に続いて、新春浅草若手歌舞伎に行ってきました。

尾上松也クンがリーダー役で、若手を引っ張ります。

演目が始まる前に、お年玉、日替わりで出演俳優が年始ご挨拶。

本日は爽やかな中村隼人くん。

「他の歌舞伎の劇場より、観劇料はほぼ半額です。でも情熱は2倍です」

客席に降りてきて客の一人にインタビュー。

「誰のファンですか?」

隼人くんのファンと答えられて嬉しそうに手ぬぐいをプレゼント。

良いなあ…😄。

 

『菅原伝授手習鑑』松也クンが松王丸を演じる。

寺子屋を営む武部源蔵夫婦は、匿っている菅原道真の若君菅秀才の首を差し出せと、藤原時平の家来春藤玄蕃に命じられる。

寺子屋の寺子(生徒)の1人を身代わりにできないか悩む。

新しく寺子になった品格のある小太郎を身代わりにせざるを得ないと悩むうちに、春藤玄蕃と松王丸が来る。

松王丸は菅秀才の顔を見知っているのである。

責め立てられて、奥で小太郎の首を討ち、首桶に入れて松王に差し出す。

松王丸は首を見て「菅秀才の首に間違いない」と言い切って去っていく。

 

そこに小太郎の母千代が戻ってきて、わが子が身代わりになったと知る。

「菅秀才さまのお役に立ったか!」と問い詰める。

松王丸も現れ、事の次第を語り始める。

実は小太郎は松王丸と千代の子で、菅丞相(菅原道真)への恩義に報いるためにとの苦肉の策であった。

小太郎が納得して笑って首を差し出したと聞いた松王丸夫婦の感動と嘆きが胸を打つ。

 

松也くんが、大役の松王丸に挑む。

雪持松の衣装が似合って立派。

「せまじきものは、宮仕えじゃなぁ…」の武部源蔵の名セリフを義太夫が語るのは松島屋型なのかな。

中村隼人くん、菅秀才を守ろうという源蔵としても、役に対する姿勢にも、必死を感じる。

米吉の戸浪、新悟の千代も嘆き震える声がきれい。

 

まだ若手だから…とほどほどの期待だったのに、(これ、何!!)とびっくりの感動。

何より、仁左衛門の指導に応える真摯な楷書の演技がとても気持ちがいい。

 

 

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友人が買ってきてくれた江戸野菜の升本のお弁当。

さすが人気店、美味しい😋。


「国立劇場『通し狂言 菊一座令和仇討』」

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今年も国立劇場初芝居、初日に行ってきました。

初日は鏡開きがあるのでとても楽しみ。

開場ちょっと前に行ったら行列ができていました。

のんびり並んで案内されるままに整列したら、横のほうだけど最前列。

良いのかな…なんてちょこっと焦ってしまった。😓

長年、大ファンなのになぜ照れる???

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菊五郎サマ、挨拶のマイクを持つときに、鏡開きの木槌を取り上げて笑って戻した。

これってサービスのお惚け?

菊五郎サマは新年早々お茶目です。

 

菊之助クン、一旦壇上から降りて、12月公演『ナウシカ』で怪我をして迷惑をかけたことを詫び、公演が終わってから診察したら骨折は無事にくっ付いていましたと報告。

壇上に上がって改めて新年の挨拶。

本当にお行儀がいい。

 

鏡開きした樽酒は桝に入れてもらえます。

清酒は会津の末広。

福島を応援しているみたいで何だか嬉しい。

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菊五郎サマ、侠客の親分幡随院長兵衛、おどけた町医者実は大悪人を貫録で演じる。

菊之助クン、若衆が花魁になって家宝を探す。

ありえないけど歌舞伎なら許せてしまう。

瞬時に男性になったり女性になったり。

菊之助クン、鮮やかな変化は弁天小僧や十二夜などで実証済みです。

 

お芝居の感想は…お正月ですからね、お節料理みたいに色々あることを楽しめばいいのだ。

今年もこの公演を見に来られたことを喜べばいいのだ。

難しいことを考えずに一種の初詣と思えばいいのだ。

大詰めの背景の富士山に朝日が昇る。

何だか(ありがたや〜!)と思ってしまう。

 

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館内の喫茶室〔十八番〕でラーメン。

あっさり味がおいしい。


「オーディオブック『国宝』 聴いてみた。」

朝日新聞に連載していた小説『国宝』を尾上菊之助クンが朗読して、オーディオブックとして配信したという。

聞けるかなぁ…とインストールしてみました。

単行本上下に分かれた大作。上下でなんと21時間。

朝日新聞を取っている友人から「面白いよ」と言われたけど、あまり興味がわきませんでした。

でも、この朗読は本当に見事でした。

 

長崎老舗料亭花丸で極道同士の争いがあり、父を殺された美貌の少年、喜久雄が大阪の歌舞伎俳優の部屋子になり、御曹司の俊介と競いながら芸を磨きあげていく。

 

極道の親分、やんちゃな不良の友人、大御所の歌舞伎役者、その夫人、息子の俊介と成長してからのそれぞれの妻たち。

喜久雄を慕う少女、嫌みな先輩女形、喜久雄の子を産む祇園の芸妓、芸能会社の社員…。

弁慶からナウシカまで美声を自在に操る菊之助クンの朗読はとても自然で耳に心地よい。

 

所々出てくる歌舞伎のセリフはもちろんみごと。

大伴黒主、墨染、女殺し油地獄のお吉、国性爺合戦の錦祥女、金閣寺の雪姫。

喜久雄と俊介が踊る二人道成寺の描写は玉三郎と菊之助の舞台を思い出す。

長崎の老舗料亭花丸(花月)行きました。

喜久雄と俊介が踊る金丸座も行きました。

 

盲目になっても舞台に執念を燃やす喜久雄の師匠。

先代の片岡仁左衛門を思い出す。

糖尿病で両足を切断しても舞台に立とうとする俊介、工夫して隅田川の班女の前を舞います。

壊疽で四肢切断しても口に扇をくわえて舞ったという明治時代の沢村田之助がヒントかな。

先代猿之助(当代猿翁)や中村福助が、肉体にマヒを持っても舞台に立つのは役者の業なんだろうか。

自分の芸に自信を無くして失踪、地方の芝居小屋で精進して大舞台に戻ってくる俊介は残菊物語。

 

喜久雄は、重荷に疲れて、役者をやめたいけどやめたくないと呟く。

ラストは、人間国宝になって阿古屋を狂ったように演じ、そのままの豪華な花魁姿で銀座の街に佇む。

モデルはいないというけど、名門出ではないのに努力で女形の頂点を極め、阿古屋を演じるのはやっぱり玉三郎かな。

 

聴き終わったら胸がいっぱいになって、気づいたら涙が一つ落ちました。

この歌舞伎の世界に生きる菊之助クン、どんな気持ちで読み上げたのだろう。

 

 

 

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