「第一回古典芸能を未来に、〜至高の芸と継承者」

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国立劇場で 「第一回古典芸能を未来へ」

毎年一回上演されるそうです。

第一回の今回は尾上流。至高の芸と継承者。

 

ー飴鞍屐“上菊之助と尾上菊之丞、黒紋付の素踊り。

格調高く、若々しい素晴らしい踊りでした。

後ろに控える義太夫連中は茶色の裃。

二人が持って踊る、三番叟鈴の朱色の房が華やかに目立ちました。

 

⊂召猟粥“上右近と若い女性の舞踊家尾上紫と尾上京。

芝居小曲集けの四季 先斗町と赤坂の名妓たちが華やかに小粋に踊ります。

 

タ刑酩駘戞”犇弋動梓 常盤御前の拵えでしっとり踊る菊之助がやっぱりきれい。💛

牛若丸は菊之助の長男4才の和史君、乙若丸は菊之丞の長女7才の似知子ちゃん、今若丸は寺島しのぶの長男6才の眞秀君。

愛らしい稚児姿で常盤御前と踊ります。

菊五郎の大天狗が登場して子供たちを守護すると誓う。

ちっちゃい三人もちゃんと足を鳴らして見得をきって、幕が下りました。

カワ(・∀・)イイ!!

 

京都の5花街はそれぞれ踊りの流派が違います。

祇園甲部は井上流、宮川町は若柳流、上七軒は花柳流、先斗町は尾上流、祇園東は藤間流だそうです。

ロビーには舞妓さんの姿も見えました。

たぶん踊りの関係の方たちなのでしょう。

見事に夏物の訪問着を着こなした女性たちで溢れ、いつもの歌舞伎公演とは違うゴージャスな雰囲気。

…当方、普通の洋服なので圧倒されてそそくさと三階席に駆け込んでほ〜っとしました😖。

 

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開演は4時半。近くの甘味 『おかめ』おでんと茶飯セット。

甘いものも食べたいね…とクリーム白玉あんみつも注文。

「お食事の方はハーフサイズで注文できます」。

嬉しい心遣いでした。

もちろんいただきました😋。

 


「観世三代と室町将軍〜能と権力」

抽選で当たって、国立能楽堂のイベント「観世三代と室町将軍〜能と権力」

基調講演、足利義満に猿楽能を見せたのは誰か。慶応大学教授の小川剛生氏。

音阿弥と足利義教。 東京大学教授の松岡心平氏。

時の権力者に寵愛、翻弄される能楽者たち。

 

舞囃子「善知鳥(うとう)」

激しく鞭を振って善知鳥を狩る猟師。

だまして善知鳥を獲るという罪深い狩猟法で地獄に落ちた猟師の嘆き。

松岡心平先生の詳しい解説が事前にあったので分かり易く観世清和氏の舞を楽しめました。

 

先生方と観世清和氏の座談会。

どの先生の話も楽しい。

観世清和氏も話し出して止まらない。

自分の公演のCMもたっぷり。

2020年オリンピックの開閉会式演出総括責任者に野村萬斎氏がなって嬉しいとも。

ワタクシも楽しみです。

 

千駄ヶ谷駅近くでプレートランチ(^^♪。

 

 

 

 


「日本振袖始」

第94回歌舞伎鑑賞教室。 

『日本振袖始』

初めの解説は坂東新悟くん。

すらりと長身の若手女形です。

爽やかに歌舞伎の下座音楽などを紹介しました。

 

演目は『日本振袖初』

出雲の国山奥に八岐大蛇が住みつき、村人は祟りを怖れて美しい娘を生贄に捧げています。

生贄に選ばれたのは長者の娘稲田姫(坂東新悟)。

八岐大蛇の変身した岩長姫(中村時蔵)は8つの甕に入った酒を飲み干し酔って舞い狂い稲田姫を一飲みにします。

そこに素戔嗚尊(中村錦之助)が駆けつけます。

呑み込まれた稲田姫は素戔嗚尊に渡された名剣で大蛇の腹を切り裂き飛び出します。

 

坂東新悟の稲田姫は白い質素な小袖で、清らかで初々しい。

時蔵の岩長姫は派手な赤い衣装。大蛇に変身するとオレンジ色のうろこ模様。

同じ衣装の7人の分身がアクロバチックな振りで共に舞い狂う。

素戔嗚尊は最後にちょこっと出てきていい格好で決める。

 

合間の大薩摩は鳥羽屋三右衛門こと東武線太夫。

張りのある美声にうっとり。

浄瑠璃は竹本葵大夫の渋い声で迫力の語り。

1800円の席で贅沢な舞台を堪能できました。

鑑賞教室の嬉しいところです。

 

 


「御所五郎蔵」

公文協東コース

菊之助くん中心の巡業初日は、江戸川区総合文化センター。

1、中村梅枝の近江のお兼。

ちょっかいを出す漁師たちを跳ね飛ばして、長い布晒を振り回してたおやかに踊る。

 

2、菊之助クンの御所五郎蔵

旧主が想いを寄せる傾城逢州の身請けの金をやはり廓で傾城を勤める女房皐月に工面してもらう。

偽りの愛想尽かしに腹を立てて、皐月を斬るつもりが間違って旧主の恋人逢州を斬ってしまう。

やっぱりおバカだよな。御所五郎蔵。

菊之助くん、男伊達に挑戦。う〜ん。

 

初めてこのお芝居を観たのは1967年1月当時渋谷にあった東横劇場。

ほぼ初めての歌舞伎鑑賞。

当時新之助だった故團十郎(12代目)が御所五郎蔵。

4代目菊之助だった当代菊五郎が傾城皐月。

40歳で亡くなってしまった初代辰之助が敵役の土右衛門。

三人ともとても綺麗でした。

五郎蔵、バカだよななんて思わないで見惚れておりました。

 

3、狂言から作った楽しい舞踊、高坏。

太郎冠者がだまされて高足駄を売りつけられ、酔っ払って下駄タップを踊りだす。

下駄タップ、難しそう。

滑り止めを貼ったら軽妙な音が出ない。

すい〜っと滑る振りもあるから滑らないと困る。

テンポよく踊るから滑って転んだら大変。

菊之助クン、笑顔で踊っていたけど緊張も見える。

初日ですからね。

 

 

 

 

 

 

 

 


「国立劇場歌舞伎教室『連獅子』」

第93回国立劇場歌舞伎教室『連獅子』見てきました。

初めに坂東巳之助の解説があります。

初めての解説役だというけど、テキパキすらすら。

8月に主演する新作歌舞伎『NARUTO』の宣伝もしっかり(笑)。

 

〈その名も高き清涼山、峨峨たる巌に渡せるは、人の工にあらずして…〉

「そんなに難しいこと言ってるんじゃないんですよ。」

長唄連中が口語で歌う。

それからミッキーマウスの曲で現代語で歌う。

やるなあ…長唄囃子連中👏(^^♪。

舞台袖の電光掲示板に歌詞が映されて、ワタクシも改めて歌詞を納得。 

 

連獅子の踊りは中村又五郎と中村歌昇の父子。

きっちりと品の良い踊りです。

この家の芸風は達者だけど誠実で大好きです。

前半の狂言師姿で、親獅子が仔獅子を谷底に蹴落として試練を与える。

登ってこない仔獅子を心配する親獅子、勢いよく登ってきて喜ぶ仔獅子。

技量が無いと親子の情愛を感じられない踊りです。

以前ほかの役者でこの踊りを見たとき(児童虐待じゃん!)なんて思ってしまった。

今回は二人の踊りを見ながら、(良かったぁ!)心底思えたのは見事な踊りだったからでしょう。

 

中村隼人と中村福之助の宗論。

浄土宗と法華宗の修行僧が面白く言い争う。

 

その後に白毛の親獅子の精と赤毛の仔獅子の精が変身して登場。

花や蝶と舞い遊び、激しく美しく毛を振って舞い納めます。

 

巳之助、歌昇、隼人、福之助…若手が爽やかに楷書の芸を引き継いでいるのが嬉しいです。

 

 


「団菊祭 雷神不動北山櫻」

団菊祭 昼の部は海老蔵くん五役早替わり。

鳴神上人、粂寺弾正、早雲王子、安倍清行、不動明王を演じる。

歌舞伎十八番の『毛抜』『鳴神』『不動』の三演目が含まれる。

成田屋を背負う海老蔵くん、意欲満々。

.........................

なんだけど、何だか違和感。

悪役の早雲王子の立ち廻りは派手で激しい。

安倍清行は100才を越えているけど光源氏みたいに美しくふわふわ。

花道でほわ〜っとほほえむと客席はうっとり。

これが海老蔵の[かぶき]なのか。

 

鳴神の場になって、菊之助くんの雲の絶間姫が古風な拵えで登場すると、[歌舞伎]になる。

この場の海老蔵は、高僧の鳴神上人、絶え間姫の色仕掛けで堕落してしまう可愛らしさ。

菊之助の絶間姫は、帝の命を受けた宮中一の美女。たおやかにしっとりと鳴神上人を誘惑する。

久しぶりの女形、やっぱり綺麗です。

この二人の舞台をもっと見たいものです。

 

 

スパークリングワインを飲んでみた。

 

 

 

 

市川團十郎が亡くなって五年になるそうです。

人間的にも素敵な役者でした。

菊五郎さまと助け合って歌舞伎界を率いて欲しかった。

 

 


「弁天小僧❣」

地下鉄東銀座の改札を出たら弁天小僧。

木挽町広場への通路にも弁天小僧。

菊五郎さま、75歳の弁天小僧を見てきた。

実はちょこっと心配だったのです。

炭水化物抜きダイエットを頑張ったらしい。

なるほど少しすっきりしたようです。

 

さすがの極め付き弁天小僧。ときめきラブ

登場すると劇場内が掛け声と拍手に満ちて熱くなる。拍手

これが団菊祭なのだと我を忘れて一生懸命拍手してしまった。拍手

 

松也くんが父親の松助さんの持ち役だった鳶頭をさっそうと務める。

海老蔵が父親團十郎の持ち役の日本駄右衛門を務める。

「平成20年上演の團十郎の日本駄右衛門、三津五郎の忠信、先に逝ってしまって非常に寂しい。」

記者会見で言ってました。私もとても切ないです。悲しい

 

弁天小僧が振袖を脱いであぐらをかいて襦袢姿になつたら、日本駄右衛門が「かたりが現れてもびくともしない... 。」と言い出した。びっくり

弁天小僧、「ちょっと待った。」とさり気無く小粋に止めた。

(あれ?こんなセリフあったかな…???)

それから「番頭さん、たばこと煙管を貸してくれ」とか言って煙草盆を引き寄せる。

煙管を使って悪態をつき、日本駄右衛門に「定めて名のある者であろう」と問い詰められてから「知らざあ言って聞かせやしょう」と名台詞。拍手

片肌脱いで入れ墨を見せる。ときめきぴかぴか

手元に煙管がなくっちゃ格好がつきませんからねえ。冷や汗

ひょっとして海老蔵くん、とちったかな?

菊五郎サマの弁天小僧相手に初の大役。

彼でも緊張したのかな。楽しい拍手

 

極楽寺山門上での立ち廻りもスピード感は別にして、見せるべきところでのポーズはきりっと決まる。

片足での見得もぶれない。

菊五郎劇団のチームワークと暖かさをすごく感じる舞台でした。

 

 

 

劇場前の看板、菊之助くんの喜撰の写真を指しながら「月照さま!月照さま!」と若い女性が喜んでいました。

大河ドラマ『西郷どん』の僧月照さま、上品で儚くて素敵でした。

この喜撰のようなとぼけたお坊さまではありません。

 

 

ちょっと暑い日だったので、アイス最中。

 

お出かけ途中、バス停へ急ぐ道路脇にキキョウソウが咲いていました。

 

 


「文楽『摂州合邦辻』」

Eテレで、文楽『摂州合邦が辻』

大阪国立文楽劇場、豊竹咲甫太夫改め六代目竹本織太夫襲名披露公演。

 

中 浄瑠璃 竹本南都太夫、三味線 鶴澤清馗

 

切 浄瑠璃 豊竹咲太夫、三味線 鶴澤清治

 

後 浄瑠璃 豊竹咲甫太夫改め竹本織大夫  三味線 鶴澤燕三

 

咲甫太夫はNHKの『にほんごであそぼ』でおとぎ話などを浄瑠璃で語っていました。

きちんと裃姿で語るのになぜか可愛い。

何度かテレビで拝見すると親しみがわきます。

襲名して竹本織大夫になりました。

浄瑠璃を語る声は豊かで深みのある美声です。

 

玉手御前を操るのは 桐竹勘十郎。

この方も「にほんごであそぼ」に出演していました。

子供番組なのに、贅沢な出演者です。

この番組を見て育った子供たち、どんな感性を身につけたろう。

 

合邦を操るのは吉田和生。

和生氏の談話を聞きに行ったことがあります。

楽しい会でした。

http://bfwm.jugem.jp/?eid=687

 

文楽の人形も見事な浄瑠璃に乗って生きているような感動。

これが至高の芸なのかと実感します。

 

 

 

数年前に見た歌舞伎の『摂州合邦辻』、菊之助くんの玉手御前。

美しく激しく哀しかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「裏表先代萩」

歌舞伎座昼の部、裏表先代萩

23年ぶりに菊五郎サマが時代物の仁木弾正と世話物の悪党小助を演じる。

23年前は国立劇場で乳母政岡も早変わりで演じたそうです。

仁木弾正の花道の引っ込みが見事だったと演劇雑誌で読んで、見られなかったことが残念でした。

今回は小悪党と大悪人の二役。

若君を殺すための毒薬を調合した医者を殺して大金を奪い、罪を他人にきせてけろっとしている小助。

お家騒動の張本人の仁木弾正、連判状を加えて忍術を使って悠然と花道を引っ込む。

ここのところ菊五郎サマの脚の具合が心配だったけど、それほど気になりませんでした。

小助役はお得意の世話物で生き生き、弾正は珍しい役だけど凄みと可愛らしさ(⁉)ラブ

 

 

時蔵の政岡、気品があるお乳母ぶり。

彌十郎、凄みのある憎まれ役八汐だけど何となく愛嬌がある。

錦之助、さっそうと裁き役の細川勝元でかっこいい。

それにしても、伽羅先代萩でも、この芝居でも、最後に深手を負った渡辺外記に舞いをひと差し舞わせる。

いつも(早く駕籠に乗せてあげて!)と思ってしまう。

 

仁木弾正の引っ込みが見たくて、東側の席をとった。

ひさしぶりの目出鯛焼き。

 

 


「梅雨小袖昔八丈」

 

菊之助くん、『梅雨小袖昔八丈、髪結新三』に挑戦。

ちょい悪な廻り髪結いで、大店白子屋の手代忠七と娘お熊をだまして連れ出し、身代金をだましとろうとする。

何とか30両で手を打つことになるけど、強欲な大家にうまうまと半分持っていかれちゃう。

 

粋な濃紺の着流しに、元結を襷にした廻り髪結い姿で登場。

忠七をたぶらかしながら、さらさらと髪を結いなおす手さばきが鮮やか。

菊之助くん、テレビ番組では、折り紙でもお料理でもさっと作ってしまいます。

器用なんですねぇ。

 

やり手の大家に言いくるめられて身代金を半分持っていかれてしまう場面が楽しい。

張り込んで買った初ガツオを「半分あげますよ」と言ってしまった新三。

「カツオは半分貰ったよ」と訳が判らないまま30両の半分まで持っていかれちゃう。

「どうも判らねえ…」と首をかしげる新三が愉快。

新三が「カツオを半分あげますよ」と言わなかったらどう云う展開になったんだろう。

 

おっとりたよりない手代忠七役の梅枝が好演。

『忠臣蔵外伝、本蔵下屋敷』ではお姫様で、見事に琴を弾いて歌います。

 

知盛(大物が浦)、与三郎、魚屋宗五郎、与兵衛(女殺し油地獄)、一條大蔵卿、今度は御所五郎蔵に挑戦するらしい。

女形がとても美しいので立ち役続きはちょっと寂しい。

今のうちに色々な役を勉強したいんだろうけど。

 

父親の7代目菊五郎も若い時は清純な女方だったけど、ワタシが子育てなどで歌舞伎を見られなかった期間に粋な立ち役に変貌していた。

30代から50代、ずっと見ていたらこんな寂しさを感じたのかな。

 

 

 

都内でも開花宣言かわいいムード

国立劇場の前庭にはいろいろな種類の桜が咲いています。

ちらほら咲き始めた桜の中で、早咲きの桜が見頃です。

 

 

ヒュウガミズキ

 

利久梅

 

 


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