「奈良の旅 静かな古寺にて」

奈良の旅、二日目は奈良の古寺を周りました。

秋篠寺、何度か来たことがあるはずなのに何だか違う。

周りがお洒落な住宅街になっていて、お寺へ続く道の風情が全く違っていました。

御本尊の薬師如来は寄木坐像素色、綺麗な木目がそのまま見られる。

説明してくれたご住職「秋篠寺が豊かじゃない時代の像なので、彩色の余裕が無かったらしい。」

 

 

 

大安寺、聖徳太子にもゆかりの寺。衰退したが、発掘調査で改めてその大きさが認識されたらしい。

秘仏の馬頭観音像特別開扉。初期の馬頭観音だとかで、冠に馬ではなく蛇。

駅の近くにはいくつもの大安寺ビルが見られる。

昔は広大な敷地を持っていたようだ。

 

柳生の里の圓城寺、ひっそりと静かなお寺ですが、運慶初期の大日如来坐像と、境内の白山堂春日堂が国宝です。

 

奈良町で柿の葉寿司とにゅうめんのランチ。

奈良町はまたゆっくり彷徨いたい街です。


「達陀を見る」

久しぶりの奈良の旅、東大寺二月堂のお水取りに行ってきました。

今回の目的は達陀と呼ばれる内陣の火の行法。

登楼の松明が始まると終わるまで入れないので、お茶所(おちゃしょ)でのり巻きとお稲荷さんを食べて腹ごしらえして待機。

下の人たちが上がってくる前に、正面の局に行ったら一番前に座れました。

局は外陣を格子で隔てた拝観用の小部屋です。

 

6時半頃からお経やお声明が唱えられます。

延々といつまでも続きますが、テンポの速いお経、童謡のような優しいお経、ボルガの舟歌みたいな低音のお経、掛け合いのお経、時々シャウト(?)も入る。

たくさんのほら貝の合奏も迫力。

お経のソロ(?)の声はオペラのように麗しく聞き惚れました。

 

山伏姿の堂童子が内陣と外陣の間の薄幕を捩じりあげて開く技も見事です。

 

宗教は芸術を発展させる、戦争は科学を発展させる。

音楽も芸術、元は神仏に捧げるためのもの。

 

激しい五体投地の音が鳴り響く。差懸という木の沓でバタバタと走り回る。

火天水天が巨大な松明を堂の中で火の粉が飛び散るのもかまわずにぶん回して踊る。

深夜12時頃まで格子にへばりついてみた行法は、どんなショーもかなわない凄い迫力でしたびっくり拍手

 

その他にも練行衆のお坊様たちは一か月近く昼夜を問わず厳しい行法を行います。

すごいです。

 

水取りや 籠もりの僧の沓の音 (芭蕉)

 

 

藤間流の舞踊『達陀』では、僧集慶が過去帳を読み上げると女人禁制の堂に青い衣を被った女性が現れます。

女性は集慶が出家する前の恋人若狭の前、「なにとて我が名を呼びたまわぬ」とまとわりつきます。

煩悩を打ち払って「青衣(しょうえ)の女人」と唱えると女性は悲しそうに消えていきます。

 

実際に二月堂の過去帳には聖武天皇や行基、重源などの高僧、頼朝等の中に混じって「青衣の女人」と書かれているそうです。

厳しい法会の中のほのかなロマンです。

 


「奈良旅行三日目」

朝ドラ『あさが来た』を見てから飛鳥を回りました。
「暗がり峠越えて奈良や。榛原行ってその先お伊勢さんまで一本道や…」




垂仁天皇陵


唐招提寺 

唐から苦難の末に盲目となって日本に渡ってきた鑑真和上が759年に建立。
天平様式の金堂の柱はエンタシスの丸みを持ちます。

おほてらの まろき はしらの つきかげを つちに ふみつつ ものを こそ おもへ  (会津八一)


薬師寺 東塔を修復中。
屋根から降ろした水煙を拝観できます。
檀家を持たない寺院なので、修復には厚志を募ります。
解説してくれるお坊さまのお話が楽しくて判り易い。
土産品の干菓子を買うとき、そのお坊さまに「楽しいお話につい載せられて買っちゃいますわ」と言ったら「しめしめ…」だって。

我々世代は修学旅行で高田好胤師(1924〜1998)の法話を聞いた人が多い。
「薬師寺のお坊さんってお話が上手ねえ…。」



秋篠寺
本堂は講堂を鎌倉時代に修復したもの。
安置されている伎芸天は美しいと称賛されます。
正面に立つとやさしく微笑みかけて下さるように見えました。

入江泰吉撮影の絵葉書から


あきしのの  みてらを いでて かへりみる いこまがたけに ひは おちむとす (会津八一)


とても元気なお仲間と歩いてしゃべって笑って食べて…楽しい旅をさせてもらいました。
ちょこっとお勉強もしたかな?

「奈良旅行 二日目  若宮おん祭り 御渡り式 御旅所祭」

荒池を望む菊水楼レストランでランチを食べてから、おん祭り御渡り式。




影向(ようごう)の松の木の前で色々な芸能が披露されます。
能の金春流や大蔵流の一流の能楽師が披露するようです。
狂言三笠風流は茂山逸平さん。
青空の下に美声が響きました。





皮つき赤松の柱を立てて青い杉で屋根をふいた仮御殿。
若宮さまに神楽、田楽、舞楽などを次々と奉納します。
二時半から深夜11時ころまで催されますが、あまりの寒さに8時ころ退散。

4人の少年が舞う『東遊』源氏物語の一場面のようでした。




 

「奈良旅行二日目 奈良町散策」




庚申堂
天帝の怒りを代わって受けてくれる身代わり猿のお守り。
家族の数を軒にぶら下げるとか。









元興寺  日本最古の寺、飛鳥寺が藤原京から平城京への遷都に伴ってこの地へ。
隆盛を誇ったが今は僧坊だけが元興寺として残る。
僧侶の起居する建物だったので、威圧的でなく心が落ち着く風情です。


 

「奈良旅行 一日目」

奈良へ行って参りました。
 
県庁屋上から見た風景です。
『大和は国のまほろば たたなづく 青垣山籠れる 倭し麗し』(古事記)








すばらしい奈良の写真を撮り続けた入江泰吉(1905〜1992)の旧居が公開されています。




 東大寺


俊乗坊重源坐像
鎌倉時代に東大寺復興に尽力した僧。
歌舞伎【勧進帳】の台詞にも出てきます。
晩年の枯れた風貌がリアル。




良弁僧正坐像
幼児のときに鷲にさらわれて東大寺で拾われ、勉強して高僧になった伝説。
老いた母と再会して孝行する【良弁杉由来】
立派なお顔だわ!
歌舞伎では二枚目役者が演じますからね。
両像ともこの日だけ拝観できます。


手向け山八幡宮。
奥のほうにおん祭りの供え物、鮭がぶらさがっています。


菅公腰掛の石
「このたびは幣もとりあえず手向山 紅葉の錦神のまにまに」(菅原道真)



春日大社の絵馬 女の子の鹿と男の子の鹿があるようです。


宵闇祭の奉納が終わって引き上げる田楽座


夕飯を頂いてから遷幸の儀を見に行きました。
若宮神を本殿よりお旅所にお遷しする行事。参道の灯をすべて消して暗闇の中で執り行われます。
2本の大松明を引きずって落ちた火の粉が参道に光の道筋を作り、白布で囲った神霊を守って「ヲー、ヲー」とお供をする人全員が声を発しながら行列します。
暗闇の中に荘厳な声が響いて不思議な世界にいるようでした。

「京都の町家」


一保堂本店喫茶室嘉木で朝の茶事。
玉露の麟鳳を頂きました。
4人分いただいたわけではありません
100℃に沸かしたポットのお湯を初めの湯呑に入れて80℃に次の湯呑に移して60℃に冷まします。
60℃の湯を茶葉をたっぷり入れた急須に注ぎます。
ちょっと蒸らして一煎めを味わいます。
とろりと濃厚な旨味にびっくりしました。




町家のいろいろ
錺(かざり) 鐐(しろがね)と読むそうです。
繊細な工芸品を売っていました。



日曜限定俺のモーニング、けっこう繁盛しています。


京人形司面庄十四世 面屋庄甫氏のお宅らしい


紙司柿本 懐紙を買いました。


町屋フレンチ、旅籠屋アームドゥギャルソン。
傍らの小さな神様に供えられている花が瑞々しい。
お供えしたばかりなのかな。


柿渋の渋新老舗
天然の柿渋は木材や紙、布に塗布すると耐久性が増すそうです。
テレビでベネシアさんがせっせと木製の手すりに塗っていました。


 アメリカンスタイルの、Cafe Very  Berry




雑然と積み重ねてあるけど、掘り出し物がありそう。
お値段も種類も幅広くて楽しい。
お皿を一枚買いました。




 

「南禅寺水路閣」

琵琶湖疏水の水路橋 
1888年(明治21年)完成 全長93m 幅4m 高さ9m
古刹の南禅寺の境内にあって不思議と違和感がありません。
古色を増した煉瓦が風景に溶けこんでいます。
ミステリアスな風情はサスペンスドラマのシーンにぴったり。
ここも来てみたかった場所です。

「京都にて」

家族で京都の旅新幹線
一人旅とはちょっと違った趣向で散策カバン


あっちにもこっちにも史跡。
大河ドラマ『花燃ゆ』見ていればよかった。



ジュースと格安切符の自動販売機。
410円の京阪の切符が360円etc.
ちょっとびっくり。



懐かしの進々堂 ホットコーヒーパン
創業85年のベーカリーカフェです。
店内の大テーブルとベンチは人間国宝の木工作家黒田辰秋作。
近くの京都大学生が教科書を広げてゆったり勉強できるようにとのテーブルです。
このベンチに座りたくて若い頃に来たことがあります。
(店内撮影禁止です。)



小学校の旧校舎を利用した漫画ミュージアム 学校 。
校舎の面影を残してそれぞれの教室に漫画がどっさり。
人工芝を敷き詰めた校庭や、階段、廊下、どこでも漫画をたっぷり読めます 読書るんるん
漫画を描く実演など楽しいコーナーも色々ありました 鉛筆アート
紙芝居コーナーでは子供たちと一緒に真剣にクイズに参加してしまいました…ショック

ワイワイガヤガヤ、みんなで巡る京都も楽しい。おてんき 楽しい グッド 新幹線

「片泊まりの宿」






南座で花形歌舞伎を楽しんだ後は祇園ほど近くの町家で片泊まり。
朝ごはんだけつきます。
昔は祇園の芸妓だったと言う老女将が営む宿です。
一日二組しかとらない小さな町家。
あちこちに女性らしいもてなしの気配りが見えます。


朝ごはん。湯豆腐と焼鮭がつきます。

片泊まりだから夕食はつきません。
南座を観ての帰りに一人で食べられそうな店を探したけど、祇園界隈ちょっと勇気がでない。
宿についてから女将さんに教えてもらったお店で。
『ととや 魚長』カウンターに鉢に入った料理が並んでいます。
ブリ大根やインゲンの胡麻和え等、美味しかったです。
ふっくら大ぶりの牡蠣、「煮たんじゃありませんよ、京都では炊いたん言うんですよ。」
香川の冷酒といただきました。

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