「河鍋暁斎 その手に描けぬものなし」
サントリー美術館に河鍋暁斎展。
なるほど、描けぬものなし。
美人画あり、仏画あり。
動物、お化け、閻魔様も奪衣婆も、地獄太夫も達磨さんも表情が生き生き。
じろりと睨む達磨さんを一緒に行った友人が「すごい目力、ゴーンさんみたい。」
朝比奈三郎絵図、歌舞伎『対面』で曽我兄弟の味方になる道化方の朝比奈三郎は本当は力持ちの英雄。
活躍ぶりが絵巻物になっている。
ぎょろ目の親しみやすい顔に、歌舞伎同様の力紙を髷に結んでいる。
貧乏神図はぽつんと小さく描いてあり、軸装の中廻し、風帯、一文字も端切れのつぎはぎと凝ってます。
鳥獣戯画の写し、放屁合戦絵巻の愉快な迫力。
幽霊図は5代目菊五郎の依頼だとか。
すごく不気味。四谷怪談を演じる参考にでもしたのかな。
宴席の余興で一気に書き上げたという席画の色々、『鷹に追われる風神図』の筆運びの迫力。
駄洒落を描いた地口絵、大きな大仏の鼻先で演じる助六、鼻道だって(笑)。
暁斎絵日記、生き生きと細かく沢山の人物を描いている。
『この世はひとつの芝居小屋』
殆ど現代の漫画に近い。
『茅乃舎』で九州風豚汁と十穀米。
大きなサツマイモがゴロンと入っているのが九州なのかな。
- 2019.03.07 Thursday
- 美術館博物館
- 23:35
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