「T社長の手紙」

25年ほど前、テキサスに滞在していたころ、日本の友人達に毎日のびっくりしたこと、失敗したこと等をワープロでジャーナル風なものを作って送っていました。

なぜか結婚の前後に勤めていた会社の(元)社長にもお送りする羽目になりました。

(元)社長は新しいことが大好きな面白い方でした。

ワタシのドジ話の手紙を面白がって、せっせと手紙を下さいました。

凄い達筆でエアメール用の薄い便箋にびっしり書いてあって、読むのは楽しいけど大変。

押入れを整理していたら出てきたので、改めて読んでみました。

 

『日本の子供たちの受験戦争、之はまったく大変なことですね。私のマンションでも小学校の小さな子がとぼとぼ塾から帰ってくるのに出会います。笑うこと、大きな声を出すことさえ忘れているような子供たちを見ると、将来どんな青年になるのか、妙に心配になります。』

『健保制度については米国がそんな状態とは知りませんでした。日本の制度は患者にとって極めて都合よく出来ていますが、反面、無闇に医薬が浪費され、日本の長者番付の上位に医者や薬屋がなっています。傲慢な医者が薬漬けの病人を創り出したのは日本の健保制度の落ち度でもあります。』

 

官僚の汚職問題、米国の未来学者アリビン・トフラーの戦争と平和の和訳本を読んだこと。

円高問題、外国人労働者の問題、PKO問題、身障者問題。

天下のご意見番みたいな論説を毎回びっしり書いて送ってくれましたびっくり

戦中派の思想は激しく熱いなぁ…と感動したものでした。

でも…読むのはちょこっと疲れました(笑)。

 

今の日本の問題、T社長ならどう論じただろうか。

そういえば今日は憲法記念日。

テレビでも憲法の事を盛んに討論。

現在の憲法は重視すべきか、改正は必要か。

どっちにしても平和が良いなあ。

 

T社長は10年ほど前に亡くなりました。

ご家族からの知らせには、社長の遺志で、献体したとありました。

 

出かけて帰ると山並みと小川が迎えてくれる。

いつもほ〜っとする景色です。

 

 


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