「茶の湯事件簿」

大河ドラマの原作にもなった『天地人』の作者でもある人気歴史作家、火坂雅志の作品だけに、とても面白く一気読み。

覇王信長の名物狩り

松永弾正と平蜘蛛の釜

下剋上の茶人、今井宗久

天涯一人の茶人、荒木村重

博多の梟商、島井宗室

人生の達人、千宗旦

埋木の茶の湯、井伊直弼

……………………等々

 

桃山時代のノ貫(へちかん)は変人で、粥を炊いた釜を洗って茶の湯を沸かしたり、落とし穴を作って招いた利休を泥だらけにして風呂を提供する。「茶は楽しんで飲むのさ。道具に目を奪われては茶の深い味わいが判らぬ」

北野大茶会で、大きな朱傘を立てて茶を提供して周りをびっくりさせたのはノ貫が最初だそうです。

今は野点の朱傘はよく使われます。

 

権力者に近づきすぎて破滅した利休から学んで、淡々と極わびの道を進んだ孫の千宗旦。

「茶の湯は我が身の理を知りて分に相応するを本意とす。」

お金持ちは豪華に、地味好きは地味に。

色々あって良いのだ!

 

娯楽的な軽い作品だと侮って読んだら、中々深い。

出版社は淡交社。裏千家の月刊誌『なごみ』に連載していた作品らしい。

なるほど…。20190315_2796750.jpg


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