NHK大河ドラマ「光る君へ」。女君がたくさん出てきて楽しい。
名前を訓読みにしているので堅苦しくない。
道長の姉、詮子は「あきこ」。道長の妻、倫子は「ともこ」。
若い頃は音読みで覚えたような気がする。
詮子は「せんし」、これから出てくる道長の娘、彰子は「しょうし」と読んだような気がする。
一条天皇の悲劇の中宮、定子は「ていし」だった。
三重県立斎宮歴史博物館の学芸員、榎村寛之氏は、訓読みだったと考えられるという。
明子を「あきらけいこ」、高子を「たかいこ」と読むこともある。
漢字で表現されている名前がどう呼ばれていたか、謎であります。
〈玉の?よ絶えねば絶えねながらへば忍ぶることの弱わりもぞする〉
平安末期の歌人 式子内親王はなんと読むんだろう。
何となく、すり込まれた音読みのほうが古風でロマンチックなんだけど。
土筆がたくさん出てきました。
鉢植えの春蘭、花がぎっしり咲きました。
貝母、ひょろんと咲き出しました。
]]>なんて素敵なお話の数々\(^o^)/。
会場は昨年閉場した国立劇場の舞台上。
客席を背景に楽しいインタビュー。
「国立劇場には、50なん年間100公演以上出演して育ててもらいました。
名残惜しいけど、新しい劇場への期待感でいっぱいです。
子供や孫におんぶしてもらってでも杮落としに出たいです。」
(とん挫中の国立劇場再建、もう見に行けないかもと絶望しているのに、何ともポジテイブな言葉。私も頑張ろうと思えてしまう。)
「祖父の六代目菊五郎は、子供だったので偉いとは思わなくて、膝にのってお菓子をもらったり…。
鏡獅子のフィルムが残っているんですよね。何回も見て、上手だなぁ、かなわないなぁと演じておりました。」
(小津安二郎監督の六代目の春興鏡獅子が見られます。なるほど弥生はたおやかで、獅子は豪快で力強く、白黒の映像なのに見入ってしまいます。)
「子供時代、楽屋で小道具でチャンバラをやって壊して何度怒られたか。
今の子役さんたちは、こんな…(指でゲームの仕草)。わからないんで何も言えませんよ。」
「明治の匂いがプンプンする先輩が、火鉢にたむろして教えてくれるんですよ。」
(坂東八重之助さんのドキュメンタリー『影の名優』の一部。長火鉢を囲んで若い俳優たちにキセルでタバコを吸う仕草を嬉しそうに教えています。)
大河ドラマ『源義経』
「テレビは反応がないので嫌だったなぁ。舞台だったら、拍手や掛け声があるのに。
牛若丸の五条橋の宙乗りはワイヤーで股が痛いのなんのって。」
静御前、藤純子さんとの出会いが大きいのかも。お付き合いとかはどうしてたんですか?
「東名ができたばかりだったので京都までふっとばして会いに行きましたね。今と違ったから気にしなかったですね。
今だったらすぐ写真に撮られて大変です。文春とか。」
(さすがNHK、静御前の舞をたっぷり見られます。)
女性ファンが劇場に詰めかけて、娘道成寺で、ため息で劇場が揺らいだようだと聞いたことがあります。
(ハイ、私も初めて歌舞伎を見て女形の美しさにびっくりしました。)
「道成寺は父が何回も演じて、私は覚えちゃおう、覚えちゃおうと一生懸命見ていました。
殺気を覚える坊主がいると劇評に書かれちゃいました。」
(梅幸丈の道成寺、舞台に並ぶ聞いたか坊主の列で、身を乗り出して身じろぎもせずに見つめていた若い菊五郎サマを覚えています。)
当時の三之助、辰之助、新之助たちとの素敵な思い出。
「どう思われていたか、今となっちゃ聞けませんがね。」
(仲良しだった三之助、みんな長生きしてもらいたかったです。)
「七代目菊五郎の誕生。六代目を知る人もたくさんいて厳しい目を向けられた。紀尾井町(二代目松緑)中村屋(17代目勘三郎)のおじさんがかばってくれました。ありがたかったです。」
五代目菊五郎が作った人気世話物。
髪結い新三、初鰹を食べて湯呑みで箸を洗う。今はなかなか手に入らない象牙の箸を使うそうです。
チンと言う音が象牙でなくては出ないそうです。
大好きな役の弁天小僧、両方演じたお富与三郎。
「100年後の歌舞伎、知ったこっちゃねえやという気持ち。
その時代を背負っている主役級の人がやること。
私が口出すことじゃない。
今の若い人忠臣蔵をやってない。通しでやり遂げてほしい。」
「役者って艶がないとね、面白くないんだなあ。
100年後も歌舞伎は娯楽の王様だという自負を持ってほしい。」
「ここらで幕でございます。ちょんちょんちょん…。」
口で杵を打ちながら扇子を広げて顔を隠す。
何ともおちゃめで粋なエンデイングでした。
番組では菊五郎サマ、30代40代の舞台映像が沢山。
忙しくて舞台を見られない時だったのでとても嬉しい。
保存してある古い演劇界を引っ張り出して思い出を楽しんでいます。
仮名手本忠臣蔵、若い役者で実現すると良いなあ。
誰がどの役が良いかななんて勝手に考える。
忠臣蔵、若い観客はどう思うかな。
今年のお正月、箱根駅伝を見ながらふと思いました。
それぞれがそれぞれの思いを抱いてタスキを繋ぐ。
ゴールインしたとき,監督も一緒に満足と歓喜。
なんだか忠臣蔵みたいな感動。
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休館中の国立劇場、あちこちの施設を利用して、なんとか公演を催すようです。
歌舞伎教室は、サンパール荒川、テイアラ江東、調布市グリーンホール。
歌舞伎公演は新国立劇場中劇場、豊島区立芸術文化劇場など。
稚魚の会は浅草公会堂らしい。
どんな劇場なんだろう。歌舞伎を楽しめる劇場だろうか。
今まで国立劇場に行けなかった地元の人も行きやすくなるかな。
国立劇場前庭の桜、今年も咲いたそうです。
庭師さん、大事に手入れをしてくださったのね。
でも、この桜を見るためだけに出かける気にはならないな。
毎年3月は菊之助くんが初役にチャレンジした月でした。
数年前の桜まつりから。
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歌舞伎座3月公演昼の部
菅原伝授手習鑑 寺子屋
菊之助くんが、なんと!松王丸を演じる。
どんな松王丸を演じるんだろうと、興味津々。
きちんと端正な気品のある松王丸です。
低い声で、結構大きさもある。
でもやっぱり(可愛いナ)と思ってしまう。
息子世代の役者を応援したい母性本能?
吉右衛門さまのときは黒綸子雪持松柄の成田屋系。
今回の銀鼠綸子雪持松は音羽屋系だそうです。
菊之助くんだからちょっとソフトになって良いかも知れない。
見得の切り方などもちょっと違うらしい。
小太郎は丑之助くん。
「お師匠さま、よろしくお願いいたします」と挨拶しただけで奥に引っ込んで、殺されちゃう。
彼の演技力としてはもったいない短い出番。
あの切ない声質の台詞をもっと聞きたかった。大切な役なんですけどね。
母親の千代と小太郎が寺子屋に入って、源蔵の妻の戸浪と挨拶を交わす【寺入り】があると良かったのにな。
丑之助くんただいま9歳。
小太郎も9歳の設定だけど数えと満の年齢もあるし、寺入りで、花道を歩いて出てくるのはちょっと大きいかも。
主君の若君の身代わりに我が子を差し出した松王丸。
「お役に立ったわい」と泣き笑いする場面はいつも胸がふるふるして涙が出ます。
千代は中村梅枝、義太夫狂言に古風な顔立ちが似合います。
源蔵は片岡愛之助、菊之助くんの楷書の演技の迫力に体当たりするような骨太の熱演。
戸浪は坂東新悟、控えめにさらさらと細やかに動くのが美しい。
浄瑠璃は竹本葵太夫。
今回も渋い声で語る義太夫が胸を打ちました。
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3、4月の歌舞伎カレンダーは花見の役者絵。
『役者見立渡船之図』
三代目尾上松助、七代目市川團十郎、初代岩井紫若
背景は隅田川の土手、今戸橋辺りだそうです。
3/2 『情報7Days ニュースキャスター』
司会は安住アナウンサーと三谷幸喜。
ゲストコメンテーターの三雲孝江さん、大谷翔平選手の結婚について。
「身の程知らないロス、世の中の人もみな、
これで野球に専念して幸せになってもらおうと、いま一生懸命思ってます。
世の中そうじゃないですか。
普通のおばさんも子供もがっかりしてるんじゃないですか?
(安住さんに向かって)年頭からすごい色んな人が結婚しちゃいましたからね😁(笑)」
はい、私もビックリ、そして何となく身の程知らずの不思議なロス感😞。
ここんとこ、びっくりする結婚話が続いてます。
美味しいものが食べた~い!
予約無しでご近所カフェに飛び込んだ。
鯵の挟み揚げ、鯵を挟んである揚げたての茄子がトロトロでアチチ!😋。
池袋の三笠会館で小さなお祝い。
車の点検、待っている間にほうじ茶。
湯呑みと茶托が可愛い。
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選考委員特別賞を受賞しました。
1988年、国立劇場第9期歌舞伎俳優研修修了。
容姿も声もしなやかできれい。
腰元や仲居が並んでいる中でも目立ちます。
「昨年は非常に心に残る年でございました。
そうなりましたのは、尾上菊之助若旦那様が『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』『極付印度伝マハーバーラタ戦記』という素晴らしいお芝居にて、私を大変大きなお役に異例の抜擢をしてくださったからでございます。
大きなプレッシャーの中、なんとか最後まで大役を務めることができましたのは、2本のお芝居で、出演者の皆さまや制作に携わった全ての方々の力があったことであり、多くのお客様や親族、お友達の温かいご後援のお陰様と存じ、重ねてお礼を申し上げます。
そして、入門してから今日まで文字どうり手取り足取り、芝居や踊りを教えてくださり、まるで家族のように大切にしてくださった亡き中村芝翫旦那様、今の福助若旦那様、現芝翫親方様、梅彌先生、大奥様、若奥様、坊ちゃん方、諸先輩方、同輩、後輩の方々、歌舞伎界のスタッフの皆さま、国立劇場養成所の皆さま、松竹株式会社の皆さま、心より感謝申し上げます。」
読み上げる原稿を持つ手が震えていました。
歌舞伎座の舞台の真ん中に立ったことがなかったので、初めのうちは、出の立派さが足りないと演出家に指摘されたそうです。
写真は昨年11月公演の筋書きから。
大きなお役なのに、大きな写真が無い。楽屋も大部屋なのかな。
たぶん、お給料もそんなに高くならないだろうな。
でも三階(大部屋)の歌舞伎俳優に勇気と希望を与えたと思う。
豪華な衣装を何回も着替えるためか、現芝翫がお弟子さんを付き人に配してくれたそうです。
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2月16日、再開場の見通しの立たない国立劇場問題について、伝統芸能の実演家たちが窮状を訴えた。
歌舞伎からは中村時蔵さん。
「国立劇場建て替え問題、2回にわたり、入札がうまくいかなかったのは由々しき問題。
歌舞伎の興行を一手に引き受けていた松竹と一線を画し、復活狂言で発掘され宝物になった作品もある。
通し狂言で普段見てないストーリーの理解が深まる。
松竹は違うところを目指しているような気がする。国立劇場が無くなった意味は大きい。
歌舞伎俳優の研修は、代々木オリンピックセンターの研修室を使っている。
研修発表会をするが、お金をとって興行はできない。
仮設劇場の設営を要望したら、5年6年も使えるような仮設劇場を作る予算はない。
土地を売って、違う場所に建てたらどうか、国立劇場発祥の三宅坂を動くつもりはない。
要するにお金の問題、財政が無いんですね。」
出席者、中村時蔵(歌舞伎)、吉田玉男(文楽)、豊英秋(雅楽)、萩岡英秋(三曲)、都一中(古曲)、杵屋勝四郎(長唄)、
尾上墨雪、吾妻徳穂、西川箕乃助、井上八千代(日本舞踊)
国立劇場の空白長期化を回避しようとする国や政治方面が動いている気配が伝わらないのが残念。
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時蔵さんの口調には憤慨が伺われます。その他の出席者も必死さが伝わります。
無形の文化を継承する大切さを訴えていました。
現代ではマイナーな文化だからこそ、日本人の誇りとして、守る意義があるような気がします。
国立劇場の前庭が荒れ果てているそうです。
これから桜の季節です。なんだかとっても寂しいです。
最寄り駅の半蔵門駅に、エレベーターやエスカレーターもできて、「便利になったね」と喜んでいたのにな。
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東京駅近くで会食。
早めに出て、東京ステーションギャラリーで、『みちのくのいとしい仏たち展』
丸の内北口改札前の目立たないギャラリー入口。
エレベーターで3階に上がる。
会場に入ってすぐにお目にかかれるのは岩手県天台寺の如来立像。
大きくてどっしり。(あったか〜い!)と直感。
衣のひだも、飾り物も螺髪の表現もなく、ただただどっしりと微笑みながら存在している。
有名な仏師の作でなく、今のように映像や写真で伝わるわけでなく、地域の人が本当に素朴な願いを込めて作り祀ってきた仏像たち。
きらびやかに金箔を貼るなんてあり得ない。
囲炉裏の煙で燻されて、真っ黒になっている小さな仏たち。
神仏混淆の時代に、神様と仏様とごっちゃになった仏像(神像?)
顔が長くて三頭身、イースター島のモアイ像にも似てる像。
大きな乳房を出しているお地蔵様。
乳が出るように願って作られたのか、乳児が亡くなってあの世でたくさん乳が飲めるように作られたのか。
なんだか胸が熱くなります。
怖いお不動様も閻魔様もなんとなく口元が微笑んでいました。
みちのくの厳しい生活に癒やしを求めたのかな。
1914年創建の辰野金吾設計の駅舎のレンガを展示室や回廊に利用している美術館。
重要文化財で、『創建当時の煉瓦壁に手を触れないでください』と注意書き。
触れるくらいの距離が嬉しい。
]]>茜唄 下巻、読み終わった。
言の葉、琵琶の音が静かに響く。
『あの方』から、平家の悲劇の物語を伝授される西仏。
『あの方』は、平知盛の姿を詳しく語る。
平家が滅んだ後、頼朝は自らの功績を書き残すように命じるだろう。
歴史は勝者が作り上げる。
平家は悪人、富貴に溺れた愚者して描かれる。
愚かであっても、この時代を懸命に生きぬいたことは事実。
『あの方』に対して、頼朝は「治承物語か、全て燃やしてやる」
「それは能わぬこと。この物語は人の口から口に、胸から胸にこの国を駆け回ります。平家物語として。」
そうだったのか!
平家物語は、平家の公達の愚かさも美しさも描いてあって、哀しさを誘う。
豊臣秀次、松平信康、松平忠長、周囲に酷い仕打ちをしたからと誅殺された。
はじめは良い人物だったという説もある。
誅殺した理由として後から罪を着せられたのではないかなと思ったことがある。
中臣鎌足が聖徳太子を完璧な人物、それの一族を滅ぼした蘇我氏を大悪人としたのは、乙巳の変(大化の改新)で蘇我入鹿を誅したことを正当化して、その後の藤原氏の権威を保つためだったという説もある。
平家物語はそのために作られ、語り継がれたのかも知れない。
勝者のはずの源氏が、その時代の勝者にはなれなかった。
西仏に語り伝えた『あの方』は、生き残って物語を託された知盛の妻だった。
時折文中に登場しては去るその謎の人物を、『男』とばかり思い込んで読んでいました。
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国立博物館 本館 中尊寺金色堂展、行ってきました。
建立900年?意外に新しい?
金色堂は奥州藤原氏の祖、藤原清衡によって1124年に建てられたそうです。
1187年、源義経は頼朝に追われて平泉に入りました。
義経を保護した藤原秀衡はその年に亡くなり、あとを継いだ泰衡は鎌倉の圧力に抵抗しきれず、1189年義経を攻撃して自刃に追い込みます。
その後頼朝に攻められて、泰衡は平泉に火をかけて逃亡しますが、家来に殺され、奥州藤原氏は4代で滅亡しました。
平和を願って作られた平泉の伽藍が、ほんの短期間で滅亡したのはとても残念です。
金色堂だけでも残ったのは幸いだったのか。
展示室に入ると、大きな8Kのスクリーン。三方の観音開きの大きな扉が開くと少しずつ光が漏れます。
扉が開ききると堂内の仏像が迫ってきます。
自分たちが仏に近づいて行く錯覚。すごい迫力です。
平泉では鞘堂内の金色堂のガラス越しに拝見する御仏たち。
お出ましいただいて小さなケース越しに拝見すると、意外に小さく愛らしい。
義経もこの御仏たちを拝んだのだろうかと思うと900年の時空が愛おしくなります。
音声ガイドには「源義経が語る、奥州藤原氏のものがたり」
「16歳で京から平泉に入り、6年間青春を過ごした…」
多感な年代を過ごしたんだわ。
落ち延びてきた義経も親鳥のように保護する。
藤原秀衡はなぜこれほど義経を愛したんだろう。
金色堂模型、縮尺5分の1
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釜竹でざるうどん コシが強くて食べごたえ。
レンガ造りの蔵を使った隈研吾氏設計のお店。
たわしやさん?カフェ?
お風呂屋さんもカフェ?
清水坂、別名暗闇坂。
近くにあるレトロなレンガ造りの建物は元都電の変電所。今は動物園のぬいぐるみの保管倉庫だって。
古い建物を大事にするっていいな。
上野高校近く。素敵なビル。
個人の所有かなぁ。
芸大内の赤レンガの建物。明治時代の建築らしい。
見学できる機会はないかな。
明治40年築の市田邸。
NPOたいとう歴史都市研究会と東京芸大で借受け活用しています。
何度かイベントに参加しました。
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中村梅枝さん、六代目中村時蔵を襲名するそうです。
楚々とした風情の女形だけど、どんな役でも見事に演じてしまう。
お姫さま役がお得意と思っていたら、2014年南座で、何とも仇っぽいお富さんを演じてびっくりしました。
最近は国立劇場の歌舞伎鑑賞教室の『紅葉狩』更科姫。
お姫さまが実は鬼女。
初役なのに、難しい二枚扇の踊りをさらさらと踊りました。
1971年、初代中村錦之助がそれまでの播磨屋から独立する形で名乗り始めた。
中村錦之助は映画スターで、その後は萬屋錦之介に。
三代目時蔵には5人の男子がいて、四代目時蔵、役者を辞めた兄弟、映画俳優になった錦之助、嘉葎雄。
美貌だった四代目時蔵は34歳で亡くなり、一族は寂しい境遇になりますが、息子や孫の世代が大活躍しています。
中村吉右衛門も中村勘三郎も三代目時蔵の兄弟。
名優が揃う一族です。
浅草寺境内にある被官稲荷神社、明治期に新門辰五郎が奉納したというお社。
芸能上達のご利益があるというので初代吉右衛門たち一族が奉納した石狐と石碑があります。
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早朝、外を掃除するほうきの音で目を覚ます。
敷布団と掛け布団をたたむ。
台所で歯を磨いて、小さな鏡でヒゲを整える。
口ひげの先はハサミで整え、あごはシェーバーで剃るらしい。なるほど。
2階建てのアパートらしい。入口の棚に、鍵と小銭など。
自販機で缶コーヒー?を買ってミニバンでお仕事。
「The Tokyo Toilet」と書かれたつなぎを着て、公共トイレのお掃除です。
渋谷区に有名クリエーターがデザインした17のトイレのメンテナンスとお掃除をする団体のようです。
テキパキと、丁寧に、便器の裏側は手鏡でチェック。
仕事が終わると公園のベンチでサンドイッチの昼食。
小さな紅葉の芽が出ているのを見つけて、愛おしそうに採集していく。
新聞紙で小さな箱を折ってポケットに入れてある。(英字新聞だった!)
木漏れ日をフィルムカメラで撮って写真店で現像。
カメラに新しいフィルムを入れた時の巻き取る音が心地よい。
ブリキのバケツに入れた水で新聞紙をちぎって濡らし、畳に撒いてほうきで掃く。
浅草地下駅の居酒屋でハイボールがおきまり。
スカイツリーをみながら自転車で帰宅。
同じような毎日、同じようなシーンが繰り返される。
でも、時々ミステリアスな事件。
「おじさん」と家出してきた少女は姪なのかな。
運転手付きの高級車で迎えに来た女性(麻生祐未)。
「あなた、これ、好きだったでしょう」小さな紙袋を渡す。
「お父さんに顔を見せに行って。もう分からないかも知れないけど」
そして、ハグして別れる。誰?妹?元妻?お金持ち?
ずっと謎のまま気になってます。
淡々とルーティンをこなしながら幸せそうな毎日。
何事も起きないって幸せなんだぁと実感しました。
本編の前に放映される映画の予告編は過激なのばかり。
静かな映画は良いものです。
能登半島地震で無惨な光景はたくさん見てしまいましたからね。
お蕎麦が食べたくなって、三種盛り。天ぷらと大根おろしと山菜のトッピングを注文。
]]>生活空間としてだけでなく、日本の精神性にも強く影響を与える和室の大切さを訴える。
畳表の国内生産量は2023年は154万枚で、1996年の5.7%まで減少している。」
和室、好きなんですけどね。
いつもいる部屋はフローリング、ダイニングテーブル。
くつろぐときは古いソファー。
我が家に二間ある和室は、タンス置き場と寝室。
でも畳に布団を敷いて寝るのは快感です。
ちょうどよい畳の硬さ、布団をたたんだ後の何も無い空間、古畳でもほんのり残る藁の匂い。
近所に咲き始めた花を摘んで活けてみた。
和水仙
尾張侘助
ツルニチニチソウ
]]>新春浅草歌舞伎、第一部
お年玉のご挨拶は坂東巳之助さん。
時間がないから手短に、と言いながら「携帯の電源オフに、録画録音しないで。舞台から客席がよく見えます。面白いときは存分に笑ってください。悲しい場面は泣いてください。」とか何とか言うべきことはたっぷり。
本朝廿四孝 十種香
幕が開く前からかすかに客席にも香が漂う。
許嫁の命日に香を手向ける米吉の八重垣姫、赤姫の振り袖が可憐。
舞台の真ん中の座敷で振り袖や扇子を使って情熱を演じる。
腰元濡衣の坂東新悟、長身に黒い着物が映えてすてき。
新悟ちゃん、上手になったなあ。
この後に、実は生きていた許嫁の武田勝頼を助けようと八重垣姫が家宝の御兜を手にして霊力で諏訪湖を駆け抜けていく場面(奥庭狐火)があるけど、今回は無し。ちょっと残念。
与話情浮名横櫛、源氏店
隼人くんの与三郎、とてもきれいな与三郎です。
玄関の木戸の外で石ころを蹴って待っている様子も可愛い。
別れた恋人のお富さんに「ご新造さんへ、おかみさんへ…」と迫る場面に「待ってました!」の声がかかる。
歌舞伎の古典、決まった場面の決まったセリフに どうしてこんなにワクワクするんだろう。
仁左衛門さん指導の与三郎らしい。
菊五郎サマの粋な与三郎とちょっと違うほんのり優しい与三郎の啖呵でした。
常磐津舞踊 どんつく
浅草で太神楽の太夫(歌昇)、荷物持ちのどんつく(巳之助)、太鼓打ちの正吉(種之助)が踊っていると見物人たちも大喜び。
大工の隼人、子守の莟玉、若旦那の橋之助、芸者の米吉、松也の田舎侍、新悟の白酒売。
それぞれが踊りを披露する華やかで楽しい舞台でした。
太神楽の太夫は籠鞠芸を披露しなくてはなりません。
3個の小さな籠が付いた道具に小さな鞠を放り投げて入れる曲芸です。
歌昇さん、だいぶ練習したそうですが2回ほど失敗して苦笑い。
菊五郎サマ(2005年?)や12代目團十郎(2010年?)のどんつくの太夫を観たことがあります。
菊五郎サマ成功👏、團十郎さん一回失敗😁でした。
失敗するところを見るのも楽しいのです。
浅草は本日も賑やかでした。
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休館中の国立劇場に変わって、恒例の音羽屋の初芝居は今年は新国立劇場中劇場で。
『梶原平三誉石切』
吉右衛門サマお得意の梶原平三を演じるのは菊之助くん。
なんと正確な演技、ちょっとした顔の筋肉の動きまで吉右衛門サマを思わせる。
生締(なまじめ)のかつらもよく似合う。
平三が目利きする名刀は吉右衛門サマ所有のもの。
義太夫は吉右衛門サマがご贔屓だった葵太夫。
熱のこもった義太夫でした。
『芦屋道満大内鑑』〈葛の葉〉
中村梅枝はこの葛の葉狐も見事に演じる。
安倍保名に恋した葛の葉狐は、狐の化身だと知られるのを恐れ、子供を残して去っていく。
「恋しくば たずねきてみよ いずみなる 信太の森の うらみ葛の葉」と障子に書き残していく。
子供を抱いたまま、左手で裏返しの字を書いたり、口に筆を咥えて書き上げると大きな拍手。
『勢獅子門出初台』
菊之助くん、彦三郎さんの鳶頭、梅枝、時蔵さんの芸者。
菊五郎サマ、お祭りの山車に乗って登場。
若い衆の金棒を杖代わりの立ち回り。
元気そうだけど、ちょっとハラハラしてしまった。
丑之助くん達、ちびっこ4人も元気に踊りました。
慣れない劇場で戸惑いながら到着。
三宅坂の国立劇場は日本人の晴れがましさにワクワクしたもの。
新国立劇場はおしゃれだけど、お正月の晴れがましさは足りないかな。
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どの詩もほんわか楽しい でもきゅんとする作品も。
『くう気入れ』
じいちゃんが ボールに
くう気入れてくれたの
「くう気入れ」ってちゅうしゃみたいね
ボールがげんき
ぼおん ぼおんになったよ (3歳)
『お腹すいた』
あっちゃんは すごおく おなかがすいたから
あと あじさい1個分くらい食べられそうだよ (幼稚園年中)
『せんそう』
楽しいことを考えている時に
せんそうの話を聞くと 頭がまっ白になる
そうして パキパキパキッと ひびが入る (小学2年生)
『種』
最近 赤松の種をまきました
だんだん寒くなってきていて
芽が出ないかもと思っていました
ですが ちゃんと芽が出て
どんどん大きくなっています
私は受験勉強で大変ですが
頑張って行こうと思います (中学3年)
『ぼくの住んでいるところ』
ぼくのすんでいるところは
地きゅうぎで見ると
さびしいところのとなり (香川県小学2年)
『ひっこし』
このみちをえにかこう
えにかいて
あたらしいいえに
もっていこう
おもいでになるから (小学1年)
庭の千両を活けてみました。
市内の精肉店で暮の大売り出し。
お散歩がてら買い出しに。
豚汁のサービスが嬉しい😋!
]]>漫画?絵本?
5人のひとり暮らしの女性の日々を暖かい色合いと優しい線で描いてあります。
ササさん、食パンにポテトサラダとチーズ、黒こしょうを振ってトースト。美味しそう。
カエさん、推理小説とお酒が好き。帰宅後はこたつに吸い込まれがち
ナナコさん、繊細できれいなものが好き。キラキラのフルーツケーキに花がらのお皿。
ミドリさん、作家でほぼ家にいる。大の甘党。
アキラさん、一人暮らし一日目。大きな本棚、可愛いお皿。少しずつ揃えよう。
何でもなさそうな若い人の毎日。
見ているだけで癒やされる。
農協で買った花の苗を植えた。
ご近所さんが来たので簡単マフィンを焼いた。
クリスマスを飾った。
家にいるのが好きな一日でした。
]]>
世襲制の世界で、大きい役を演じる機会はめったにない。
でも夢を抱いて頑張る若者たち。
子供の時から歌舞伎が好きで、日舞を習ったり真似事をしていた若者もいるけど、なんだか分からずに入門して苦労する若者も。
市川團蔵、中村時蔵、中村芝翫、優しくも厳しい指導。
ちょこっと落ちこぼれ気味の利一郎くん、厳しい叱責にもケロッとしている。
「子供の時から宿題を全然やらないのでいつも叱られていましたから、全然平気です。」
初めて舞台で裏方の黒衣(くろご)を経験。
周りがハラハラしているのに「100点ですね。」
ひょっとしたら大物かもしれない(?)。
応援したいな。
中村芝翫さんは「世襲制というけど最近はそれだけではないです。」
母親のお腹の中にいるときから歌舞伎の空気を吸っている御曹司。
DNAをしっかり継承して成長を見守るのも楽しい。
でも、ちょっとは精進してほしいと思う梨園のお坊ちゃまもいる。
とても上手なのに筋書きに載っている写真がとても小さい脇役さんもいる。
どうしたらいいのかなと時折もやもやします。
]]>葵祭で、鴨川沿いに露店を出していた寅次郎、下駄の鼻緒が切れて困っていた老人を助けてあげる。
お礼に…という老人についていくと、路地の奥の料亭に入っていく。
「ジイさん!勘違いしてんじゃないか!こういう店は高いんだぞ!」
仲居が出てきて、「いやぁ、センセ!お久しぶりどすぅ」
座敷では芸妓たちも加わって、老人は酔っ払って焼き物の話を熱く語る。
寅次郎はちんぷんかんぷんのまま酔いつぶれる。
立派な部屋で目を覚ました寅次郎。
老人は人間国宝の陶芸家・加納作次郎。
寅次郎、全然理解してない。
「茶碗焼いてるだけでこんな家に住んでるなんて、じいさん何か悪い事してんじゃないかあ」
加納作次郎先生、苦笑い。
女性グループが見学に来た。
寅次郎、喜んで招き入れて、顔を出した作次郎を座らせて「じいさん、笑って、笑って。」
「世話になったお礼に、茶碗をもらってくれ」
箱を準備するからというと「かさばるからこのままでいいよ」とひょいひょい放り投げる。
周りで弟子が「美術館で欲しがっていた作品なのに。」とハラハラ。
作次郎「ええがなええがな、いずれは焼き物は壊れるもんじゃ。」
マドンナはいしだあゆみ。
いつものとおり、ちょこっと恋があって破れて…。
加納作次郎役はこれも人間国宝の歌舞伎俳優13代目片岡仁左衛門(1903〜1994)
撮影場所は京都五条の河井寛次郎記念館。
以前行った時(2015年3月)、館内を案内してくださった方に「ひょっとして寅さん撮影しましたか?」と聞きました。
家具の配置などはちょっと違ったようですが、見覚えのある風景でした。
]]>「大根いるぅ?」畑の中からご近所さんの声。「要りますぅ♬!」
畑の大根、引っこ抜いていただきました。
葉っぱが新鮮、ピンピントゲトゲしてる。
ごま油で炒めて、残っていたしらす干しも放り込んで、美味しいふりかけができました。
ご飯をたくさん食べちゃいました。😋美味しい!
山田太一氏が亡くなった。
新聞に脚本の代表作。
男たちの旅路、岸辺のアルバム、獅子の時代、ながらえば、ふぞろいの林檎たち…。
山田太一氏の作品だったのかぁ…、改めて認識する作品も。
骨太の大河ドラマ『獅子の時代』も作品だったと知ってちょっとびっくり。
明治維新時の会津藩の悲劇が力強く描かれていて感動しました。
]]>
姑息…◯一時しのぎ。✖ひきょうな。
御の字…◯大いにありがたい。✖一応納得できる。
「超える」と「越える」、「鑑賞」と「観賞」の使い分けは?
間違えて覚えていたり、使う時に悩んだりしますからね。
文化庁は来年度、検索することで簡単に学べるインターネットサイトを新設するそうです。
検索するとすぐわかるのは便利かもしれない。
でも悩んで考えることも結構楽しいものです。
友達とガストランチ。
ブロッコリーとエビのドリア。
寒い日はグラタンやドリアが美味しい。
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法然上人の門下西仏が〈ある男〉とともに平家物語を編む。
保元物語、平治物語なら治承物語となるはずなのに、男は《平家物語》とせよと言い残して姿を消す。
平家の物語が始まる。
知盛、教経、重衡、みな魅力的。
色々な作品でちょっと無能に描かれる宗盛も総領としては優しすぎる性格だが、一族のために統率しようと頑張る。
清盛は一族の繁栄だけを願っただけでなく、ひたすら家族を大切にした人だった。
そうかもね、源氏とそこが違う。
どっちが正しい?人として、どっちが正解?いつも思ってしまう。
上巻は屋島の平家と源義仲の戦いで終わる。
最後の方に平教経の侍童、菊王丸が出てきた。
1966年の大河ドラマ『源義経』では市川銀之助、今の市川團蔵が演じた役。
ふっくらした稚児髷の若武者で、教経の身代わりになって矢に射たれました。
平家物語を編むプロセスはミステリー仕立て。
『男』とは誰なのか。
下巻を読むのが楽しみです。
You Tubeで劇団「座」壤晴彦氏の朗読『新平家物語』(吉川英治作)を聞くのも楽しみ。
平日15分ほど毎日アップしている。
素敵な声で、武将、公家、女人、見事に語り分けている。
新平家物語は登場する女性たちが美しい。
怯えながら幼子を抱いてさまよう若い母常磐御前。
気立ての良い祇王妓女、恩義を深く感じる仏御前。
義仲を巡って女の戦いを繰り広げる巴、葵、山吹。
義仲に拐われながら真の愛情を知って義仲に恋をする冬姫が哀れ。
平通盛を一の谷まで身重で追って来る妻小宰相。
鎌倉に囚えられた平重衡に仕えるように命じられた千手の前、重衡を慕うようになる。
闊達で冒険好き、家来たちにも優しい義経はやっぱり魅力的。
いつの間か周りの人達を味方にしてしまう。
ただいま555回。屋島をさすらう平家の人々が哀れ。
これから義経の出番、そして悲しいストーリーになるんだろうな(ToT)。
ちょっと前テレビでアニメの平家物語を見ていました。
若い人にも人気の作品だったらしい。
シンプルな優しい線で描かれた登場人物が美しかったです。
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ご近所カフェで秋のお弁当、食べてきました。
届いたばかりの牡蠣を蒸した小鉢付き。
「美味しかったです、酒蒸しとかしたんですか?」
女主人「チンしただけなの。」申し訳無さそうな答えでした。
暖かかったので、遠回りして帰宅。
川の中州の脇でカルガモが一羽ウロウロ。
反対側の流れに一群がいる。
どうも一羽だけ中洲の向こうに迷い込んだらしい。
中洲には草が高く生えて向こう側が見えない。
家族に合流できないのかな…と心配してみていたら散歩していた婦人が一緒に応援し始めた。
だいぶ経ってから、ガア!とひと泣きして中洲を翔び越えた。
翔べるんじゃないの…。ファミリーとも合流できて良かったです。
一緒に見ていたご婦人と、良かったわあ!とよろこびあいました。
]]>歌舞伎座11月公演は吉例顔見世大歌舞伎。
江戸時代、11月にそれぞれの歌舞伎小屋で契約した役者を披露する顔見世興行がありました。
今も年中行事として華やかに催されます。
今年は昼の部、マハーバーラタ戦記を見てきました。
古代インドの叙事詩を6年前に菊之助くんの構想で初演。
今回の再演で豪華な衣装などがまた出番ができて良かったです。
幕が開くとキンキラキンの神様たちが並んでいます。
初演のときもびっくりしました。
大黒天の楽善さん、梵天の隼人くん、那羅延天の菊五郎さま、シヴァ神の菊之助くん、ラクシュミーの芝のぶさん。
先月は休演だった菊五郎サマ、キンキラキンと登場。
脊柱菅狭窄症とかで、歩くのは辛いらしい。
心配したけど、声は力強く芯のある美声でほっとしました。
一番えらい神様らしく、第一声でこの芝居が始まります.
人間が始める争いのためにこの世の終わりが始まる。
太陽神は慈愛に満ちた人間カルナを生み出して戦争を止めようという。
軍神帝釈天は無敵の子阿龍樹雷(アルジュラ)を産み、力で争いをやめさせようという。
色々あって、最後は神々はこの世は人間たちに委ねようと結論する。
(筋書きの舞台写真から。)
初演で松也くんが演じたアルジュラは中村隼人くん。
シャープでかっこいい。
菊之助くんとの立ち回りもキビキビ。
でも、年代のせいか空気が違う。
松也くんのほうがバランスが良かった。
七之助さんが演じた敵役の鶴妖朶(づるようだ)王女は中村芝のぶさん。
国立劇場研修所第9期終了。きれいで若く見えるけど56歳。
いつもは脇役で、後ろに並ぶ腰元役などが多い。
最近の新作歌舞伎では大抜擢に応えます。
今回もすごい存在感のある演技です。
名優の演技を脇でずっと見てきて吸収してきたのでしょうか。
時々出てきてありがたーい言葉を言って引っ込む太陽神は彌十郎さん。
初演は故左団次さんでした。どちらもちょっととぼけた暖かい人柄が太陽です。
帝釈天は彦三郎さん、強気の神様らしい美声が神々しく聞こえる。
最後の幕では神さまの間に小さい神さま丑之助くんのガネーシャも並びます。
丑之助くん、難しくて長い神さまのセリフをゆったりと述べました。
小さいけど立派な神さまでした。
大向う復活!やっぱり盛り上がります。
無国籍?アジア風?異空間に誘うような舞台音楽。
浄瑠璃、長唄にパーカッションなどの打楽器が加わる。
杵屋巳三郎達の長唄、竹本愛太夫連の浄瑠璃、劇団SPACの生演奏、黒御簾の中も負けずに演奏。
全部一緒でも騒々しくはなく不思議な快感。
作詞作曲作調それぞれ担った人たちの実力を感じます。
]]>このスマホを3年くらい使っているのに知りませんでした。
切り取ったり、明るさを変えたり、くっきりシャープにする機能は使っていました。
消しゴムマジック、使ってみてびっくり。
不要な人物などを消すことができる。
便利だなと思う反面、存在するものを消去できるなんて。
消去した後の背景は人工知能がデータを元に想像して補うらしい。
AIが政治家の偽動画を作成してSNSにアップした。
映像が歴史の証人にならない。怖いな。
]]>
宿泊は奈良町に程近いビジネスホテル。
なるほどビジネスホテル(-_-;)。快適とは言い難い。
でもバイキング方式の朝食は種類が多くて嬉しい。
飛鳥鍋風、煮麺、茶粥など。何しろ奈良ですからね。
正倉院展、
琵琶や鏡など、つやつやキラキラして、1300年経っているとは信じられない美麗さ。
大切に大切に保管され、丁寧に丁寧に手入れされてた事が分かって胸が熱くなる。
古文書に良弁、道鏡などの署名が読める。
道鏡
女帝孝謙天皇に寵愛され政治にも参加して失脚流罪。
署名の文字も何となく曲者。
良弁僧正
東大寺初代別当、聖武天皇と共に仏教で国を治めようと尽力した。
子供の頃、相模国で大鷲にさらわれ、東大寺二月堂の杉の枝に引っかかっているのを助けられて僧になったという伝説。
浄瑠璃【良弁杉由来】、歌舞伎では仁左衛門さんなどが演じました。
署名もなんだかすっきりハンサム。
(あくまでも主観です)
このツアーに参加したのは、奈良ホテルのランチコースつきだから。
花より団子の参加です。
館内の見学もできます。
春日大社を周って帰途に付きました。
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奈良に行ってきました。
正倉院展、どうしようかなぁと躊躇していたけど(来年は今年より若くならない!)とへんな開き直り。
時間指定の入場券をLAWSONで事前に購入するのもちょっとハードルを高くしていた。
一泊のツアーを見つけて行ってきました。
一日目 大神神社。
これでおおみわ神社と読みます。
大国主命(大物主大神とも呼ばれる)が国造りをして御霊を三輪山に鎮められた…とか何とか。
古事記や日本書紀に記されていて、この神社は神代に始まった古社中の古社だそうです。
大物主大神が美しい玉依姫のもとに通い、二人は恋に落ちます。玉依姫は夜な夜な通ってくる美しい若者を不思議に思って、糸巻きの麻糸を若者の裾に縫い付け、翌朝糸を辿っていくと三輪山にたどり着きました。
そして、若者が三輪山の神大物主大神だと知ります。
大物主大神を敬った崇神天皇は神に捧げる御酒を掌酒(さかひと)の活日(いくひ)に命じます。
活日は一夜にして美酒を醸しました。
酒屋の看板に杉玉を飾るのは酒の神の霊威が杉の枝に宿るように願うからだそうです。
歌舞伎【妹背山女庭訓】では、杉酒屋の娘お三輪が、恋人の着物に糸を結びつけ、糸を手繰って追いかけます。
三輪山の伝説をうまく取り入れているなぁと思いました。
お酒の神様だから、全国からお酒が奉納されています。
大神神社の近くには三輪そうめんのお店。
薬師寺
金堂、中門、回廊など、法話が人気だった高田好胤氏が写経による勧進を募って復興した。
松下幸之助が、費用を出すと申し出たが、人々の心が大切だと断ったとか。
私も修学旅行で高田好胤氏の法話を聞きました。
「菩薩とは仏陀の生き方を目指して努力する人。勉強している学生さんは菩薩です」とか何とか言われて「ボサツだってぇ!」なんてはしゃいだような気がする。
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歌舞伎カレンダーをめくったら11、12月の最後の一枚。
やっぱり忠臣蔵の大石力弥。
11月は霜月、霜が降りるくらい寒くなるはずなんだけど。
10月22日、狂い咲きの桜を見つけた。
異常な秋の暑さにホルモンに変調をきたしてるとか。
半月ほど前の写真。
近所の原っぱに結構大きな金木犀の樹が数本あります。
一斉に咲いて、一斉に散りました。
開花時は近隣に芳香が漂います。
1964に始まった新幹線のワゴンサービス、昨日で終わったそうです。
先日京都に行った時、友人はコーヒーを頼みました。
アイスクリーム、食べればよかった。
昭和がまた一つ無くなりました。
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国立劇場閉場記念式典、当選したので行ってきました。
司会は葛西聖司氏、テレビでおなじみの優しい声で進行。
文部科学大臣や文化庁長官他の挨拶、
日本俳優協会理事長 伝統歌舞伎保存会会長 両方とも尾上菊五郎サマ
体調不良で休養中なので、挨拶は中村時蔵さんが代読。
国立劇場には100回以上、最多出演だそうです。
ロビーの平櫛田中作、六代目菊五郎の鏡獅子像は当代の祖父がモデル。
この劇場には思い入れもひとしおだそうです。
出席できなかったのは無念でしょう。
日本舞踊 井上八千代 「菊」
文楽 「万才」 豊竹呂太夫 他 人形遣い 吉田和生 桐竹勘十郎 他
講談 「扇の的」 神田松鯉
歌舞伎舞踊 「お祭り」片岡仁左衛門
仁左衛門さん、小粋に鳶頭を踊り収めた後、花道から舞台を名残惜しそうに見渡し、深々と頭を下げて引っ込みました。
胸がきゅ〜んと熱くなりました。
この式典に出席できたのはとても幸運でした。
引き出物、大きな風呂敷とクッキーを頂きました。
改めて国立劇場の思い出の色々
昭和45年頃から数年間 小劇場で青年歌舞伎祭という公演期間があって、若い役者たちが公演しました。
杉の子会(勘九郎時代の18代目勘三郎 、米吉時代の5代目歌六他)
木の芽会(若い2代目吉右衛門他) 春秋会(3代目猿之助,4代目段四郎他)
荒磯会(10代目海老蔵時代の12代目團十郎) 若松会(孝夫時代の仁左衛門他)
若草座(玉三郎他…20歳の玉三郎、花道近くで見たお三輪の嫉妬の形相、すごかったのを覚えています)
あすなろう会、初代辰之助と4代目菊之助時代の菊五郎サマ。
あすなろう会の発足のときはパーティもあって、俳優たちと一緒にお囃子、お弟子さん、ファン、同じ若者世代で歌舞伎を盛り立てようという嬉しい会でした。
その他にもたくさんの勉強会で若手が生き生きしていました。
国立劇場も我々も青春でした。
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とうとう大千秋楽。
たくさん感動したくて、千秋楽の日を選びました。
「妹背山女庭訓、第二部」
序幕 布留の社頭の場、道行恋苧環
橘姫(米吉)の振り袖につけた赤い糸の苧環(糸巻き)を持って求女(梅枝)が追う。
求女の裾に付けた白い糸の苧環を手にお三輪が追ってくる。
求女を巡ってお三輪と橘姫が恋の火花を散らす。
《エエ 聞こえませぬ 求女さん ソリャ気の多い 悪性な そもや二人の馴れ初めは 初めて三輪の過ぎし夜に…》
求女の袖を掴んで、橘姫につんつんするお三輪が可愛い。
菊之助くん、ふっくらと可愛い。梅枝と米吉と並ぶとやっぱり貫禄。
ふと 菊之助くんの祖父、梅幸丈を思い出した。
お三輪は求女を追いかけて蘇我入鹿の御殿にたどり着く。
意地悪な官女たちが、祝言の作法を教える、余興に馬子唄を歌えなどと言っていじめ抜く。
さんざんいたぶられて泣きながら帰ろうとすると、祝言の声が奥から聞こえて「あれを聞いては!」と嫉妬の炎が燃え上がる。
憤怒の形相のお三輪を、突然鱶七(実は藤原鎌足の家臣)が刃で貫く。
悪人蘇我入鹿を倒すには疑着の相(執着に囚われた)の女の生き血が必要。
お三輪の生き血は恋人求女(実は藤原鎌足の若君)の役に立つのだと言い聞かせる。
お三輪は鱶七に「それこそ貴人の北の方」と讃えられて、喜んで息絶える。
いじめ官女たちは立役の役者たちがつとめてユーモラス。
迫力があって、おどおどするお三輪が一層かわいそうになる。
芝翫の鱶七が立派。
体格がよく役者顔なのに、なんか魅力がないよな…と思っていたけど大きな役が舞台で映えていました。
大詰めで時蔵さんの藤原鎌足が出てきて、鎌を振るって入鹿を誅伐。
めでたしめでたし👏。
未来に向かう…とかなんとか次の国立劇場を期待するような言葉で幕が閉まります。
本来なら菊五郎サマの役。体調不良で休演。(ToT)
この〆のセリフ、菊五郎サマで聞きたかったなぁ。
大千秋楽だから、幕がまた上がって、出演者が再登場。
恐ろしい大悪人の藍隈の歌六さんが、「年長なので」と明るく?お手を拝借👏。
あ〜!この手締めも菊五郎様のはずなのよね(ToT)。
最後だから、食事処《十八番》で竹弁当。
名残を惜しむ客が殺到してパニック状態の大行列。
ラーメンでもと思っていたのに「竹弁当の方!ご案内できます!」
残り5個だったそうです。
劇場近くの甘味処《おかめ》
しばらくは来ないだろうな。
これもお名残のクリームあんみつ。
千秋楽記念、手ぬぐいをいただきました。嬉しい♬
]]>数年前に、たぶんテレビ東京で放送していた番組。
最近BS松竹東急見られる。
春野藤(池田エライザ)カフェを開く夢がある。
植草千明(田口トモロヲ)建築模型士、ノスタルジックな建築を巡るのが趣味。
SNSで知り合った二人が名建築を巡って昼食をとる。
銀座ライオン、庭園美術館、武相荘、国際子ども図書館、江戸東京たてもの園など。
私も行って食事もしたところです。どの建物も素敵でした。
番組の中に二人が訪れた御茶ノ水の山の上ホテルがありました。
ニュースによると、来年2月から当面休業するそうです。
竣工86年を迎え老朽化への対応を検討するそうです。休館期間は未定。
山の上ホテル、文豪も愛したアールデコ方式の小さなホテル。
設計はウイリアム・メリル・ヴォーリス。
近くを通った事があって、いつかレストランかカフェで一服したいものだと思っていました。
休業はちょっと残念です(ToT)。
番組で紹介された階段や窓の愛らしいこと。
優しい建築を作ったヴォーリスらしい意匠がたくさん残っています。
いつか再開業したら行きたいものです。
午前中の活動が終わったぁ!
お腹が空くのは元気な証拠?
駅前のオーガニックカフェでランチ。
野菜が多いと嬉しい♬
]]>文化勲章はスポーツ振興の川淵三郎氏(86歳)、歴史の塩野七生氏(86歳)、能楽の野村万作氏(92歳)他
文化功労者に俳優の北大路欣也氏(80歳)、漫画の里中満智子氏(75歳)、観世清和(64歳)他
とても立派な功績を上げたんだろうけど、学者の方々はあまり存じ上げないから、知っているお名前だけアップしときます。
年齢より若々しい受賞者の方たちに👏拍手です。
急に秋が深まって、温かい一皿が😋美味しい。
前日のとん汁の残りにうどんを入れて。
トマト味のミネストローネ風スープ。
とろけるチーズを入れると一層美味しい。
]]>
涼しくなって、やっと草むしりをできるようになった。
庭に出て気がついた。コミカンソウ。
近所の道端では見かけたことはあったけど、我家の庭では新顔。
ずっと前に摘んできたのが種をこぼしたか。
上から見ると目立たない草だけど、葉の裏に可愛い実がなります。
ミカンみたいだからコミカンソウ。
曇っていたり、夕方になると葉を閉じます。
小さいのに、驚くべき精緻な世界です。
]]>図書を借りる公民館まで散歩、足を伸ばして遠回り。
河川敷にオニグルミ。
すごく硬い殻も割って食べる野鳥のたくましさ。
ホシアサガオ?
オモダカ。刈り取った田んぼの隅に残っていました。
アキノノゲシ
辛夷の実。モクレンみたいな白い花からは想像できない実になります。
ススキの花
近所のおうちカフェで一服
手芸上手の方の作品が飾ってあります。
こんにゃくがある、ごぼうがある。
お肉を買ってきて、豚汁〜!!!
涼しくなるとオーブンを使いたくなる。
食パンが切れたので、簡単マフィンを焼いた。
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樹の持ち主らしき方が収穫していました。
やっぱりナツメだって。
「一粒食べると5歳若返るよ。10粒食べると赤ん坊になるよ。」
「イエ…10粒食べても余裕があります。」(笑)
赤くなると苦くて美味しくなくなるそうです。
青い実が美味しいらしいです。
試しに一粒食べてみました。
青いリンゴみたいなあっさりした味でした。
5歳、若返ったかな?
]]>
30年ほど前、長崎に住んでいた時に2回ほど見に行きました。
華やかで豪快なお祭りで楽しかったです。
市内の58の町が7年ごとに踊町の当番になって、演し物を奉納します。
コロナで中止になって、踊町は10年ぶり。
関係者の方たちもとても嬉しそうです。
桶屋町 傘鉾・本踊り
船大工町 傘鉾・川船
丸山町 傘鉾・本踊り
本石灰町 傘鉾・御朱印船
栄町 傘鉾・阿蘭陀万歳
万屋町 傘鉾・鯨の潮吹き
おくんちの楽しい特徴。
傘鉾で前触れをして、巨大な挽物や担ぎ物を披露する。
踊り場で威勢よく回す様子はとてもダイナミック。
終わって引き上げるときに、開場で一斉に「もってこーい!」とアンコール。
単に見物するだけでなく、一緒に参加している気がして一層楽しくなります。
今年のフィナーレは鯨の潮吹き。
クジラの中に入った人がポンプで水を吹き出します。
男衆も踊り場もビショビショになります。
男衆の着物は絹の着流しだそうです。
激しく動くけど裾は優雅にひらめきます。
三味線を弾く芸者衆は石畳に直に座ります。
着物の汚れなんか気にしませんという心意気だと聞いたことがある。
(でも、脚が痛くならないのかな)
子供たちもおおぜい参加します。
一緒に行列するお母さんは華やかな着物姿です。
三日間の祭りの間毎日違う着物を着るという。
貸衣装じゃなくて、その為に貯金するとか。
出島などがあり、海外に向けて、日本の意地を見せたとか。
祭をする人たちのエネルギーは素晴らしい。
]]>国立劇場建て替え、入札がうまく行ってないそうです。
落札する業者がまだ決まらないらしいです。
このままの建物で内部を改修するだけでいいんじゃないかなとも思う。
空中権というものがあるらしい。
空中も不動産として売買できるらしい。
JRは空中権を売って東京駅を再建したらしい。
新しい国立劇場をホテルやレストラン等の商業施設のあるビルに建て替える構想も空中権に関係あるのかな。
外苑前の高層ビル構想も然り。
納得したような、できないような…。
一番お安い三階席からも花道が見える。
嬉しい劇場です。
ロビーには以前の公演のポスター展示されています。j
こんな素敵な公演があったのね。
1992年、夫の転勤先にいた頃でした。
椿説弓張月、三島由紀夫作。
1966年、16歳の玉三郎が抜擢されて、美しさが大評判になりました。
元気だった初期の国立劇場の公演が懐かしいです。
Y新聞日曜版に国立劇場のこと。
誌面に大きく先月の吉野川の写真。
松緑、時蔵の熱演を思い出した。
1966年車引、梅幸の桜丸、八代三津五郎の松王丸、九郎右衛門の梅王丸。
1976年 大物浦、二代目松緑の知盛…
懐かしい写真がいくつか載っていて嬉しい。
劇場が閉館の間、どこかの映画館で公演記録映像を見せてくれないかな。
国立劇場のHPから、3Dバーチャル国立劇場VRをみられます。
ロビーから入って客席、2階3階も行けます。
広々した通路のある楽屋を歩いて、揚げ幕を通って花道から舞台に行けます。
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初代国立劇場さよなら公演 通し狂言『妹背山女庭訓』第一部
序幕 春日野小松原の場
二幕目 太宰館花渡しの場
三幕目 吉野川の場
帝に仕えた太宰少弐の後室(未亡人)定高の娘・雛鳥と、帝の臣・大判事清澄の息子・久我之助は、互いの家が不仲と知らず、恋に落ちます。
蘇我入鹿は、大判事に久我之助を自分に仕えるように、定高には雛鳥を側室に出すように命じます。
吉野川を挟んで、妹山には定高の別邸、背山には大判事の山荘があります。
雛鳥と久我之助が川を隔てて逢瀬を楽しんでいると、定高と大判事が悲壮な覚悟でそれぞれの館に帰り、相手の子をなんとか助けようと我が子の命を奪います。
飾り立ててあった雛道具を川に流して、雛鳥の首も雛の駕籠に載せて、悲しいお輿入れをします。
本花道と仮花道に定高と大判事が向かい合ってのやり取り。
吉野川が背景から舞台に流れます。そのまま客席も吉野川が流れている華やかな趣向。
初役の松緑、熱演でした。
大役を躊躇している時、菊五郎さまや共演の時蔵さんが、励まし背中を押したそう。
以前吉右衛門が同役を演じたときは,静かな怒りと底知れなく深く大きな悲しみを感じました。
松緑の大判事は絶叫に近い怒りと悲しみで胸を打ちました。
いつもなんとなくクールで物足りなさを感じていた時蔵さん、松緑の熱演を支えて負けずに熱い。
名門武家の後室の気品もぴったりでした。
雛鳥の梅枝はやっぱり上手。可憐で情熱的なお姫さまでした。
萬太郎の久我之助はきちんと誠実。
亀蔵さんの蘇我入鹿、大悪人役で動きが少ないのはもったいないなぁ。
]]>
NHK時代劇『大富豪同心』でほんわか若旦那伊之助を演じていた中村隼人くん。
豪快な主人公、林冲役で、スピーディな立ち回りや龍に乗った宙乗りなどで大活躍します。
三階席から、華やかに迫ってくる隼人くんの宙乗りを堪能しました。
十二世紀初頭、中国、天下一の悪党・林冲は牢に繋がれていたが、悪党を束ね、梁山泊に根城を構える晁蓋が助け出す。
林冲はかつては兵学校の教官を務めた有能な軍人でもあり、教え子にも慕われていた。
不正のはびこる時代に生きる若者たちは、林冲が唱えていた教え『替天行道』(天に替わって正しい道を行う)の旗のもとに林冲に蜂起を願う。
林冲は梁山泊の悪党たちと共に、朝廷軍と戦う。
長唄や義太夫もなく、ミュージカルのようなコーラスや洋楽。
(これって歌舞伎なのかな…)と不思議に思ったけど、見得やツケで決まると(やっぱり歌舞伎だ!)。
浅野和之氏などの他の演劇からの応援もあるけど、日頃から鍛えてある歌舞伎俳優達、さすがに達者です。
市川寿猿さん、93歳!
序幕と最後の幕だけの出演だけど、しっかり歩いてセリフもきっぱり。
役名は古参の美青年燕青。原作では若い美青年らしいです。
ぽっちゃり市川猿弥さん、梁山泊の悪党の一人王英、市川笑也の女美剣士にメロメロになって一途に恋い焦がれてる。
可愛いラブラブシーンに癒やされました。❤
朝廷軍と戦う梁山泊の反乱軍は赤いスカーフをしている。
今の中国の子供たちが赤いスカーフをしているのをテレビなどで見かける。
どういう意味があるのかな。
上演記録によると、市川右近(現市川右團次)の林冲、春猿(現河合雪之丞)のお夜叉、猿琉(現喜多村緑郎)の李逵で、平成20年から27年にかけて4回ほど上演されています。
主要な役を演じた役者が今はみな澤瀉屋を離れています。
当時は亀治郎(4代猿之助)が澤瀉屋劇団から離れていたそう。
亀治郎時代「NINAGAWA十二夜』や『児雷也』などで菊之助くんと共演していたのもその時代でした。
最近の澤瀉屋の悲劇を考えてしまいました。
]]>
同行の友人をびっくりさせたくて、壹錢洋食でランチ。
相変わらず、過激な店内です。
着物美人の名札は〈仲間由紀恵〉、似てるかな?
高台寺辺りや円山公園を散策。
地図を見ながら迷子になる方向音痴です。(^_^;)
南座向かい側のレストラン菊水の屋上ビアガーデン。
提灯の灯り始めた鴨川の川床を眺めながら。
レストラン菊水、大正5年創業。建物は国登録文化財です。
お寺を併設したホテル、あちこちにお寺の名残の意匠。
エントランスにはお香の香りが漂っています。
このホテルを決めた理由の一つ、朝ごはんが美味しそうだったから😋。
]]>著者は演劇評論家でもある水落潔氏。
歌舞伎の登場するヒロインを列挙。
お嬢さまとギャルたち
お光 新版歌祭文、清姫 日高川入相花王、お里 義経千本桜、朝顔 生写朝顔話、
おみの 元禄忠臣蔵、時姫 鎌倉三代記、お半 桂川連理柵、照手姫 当世流小栗判官、お三輪 妹背山女庭訓、
八重垣姫 本朝二十四孝、桜姫 桜姫東文章
妻として母として
おさん 心中天網島、おとく 傾城反魂香、相模 一谷嫩軍記、玉手御前 摂州合邦辻、
お峰 怪異談牡丹燈籠、お園 艶姿女舞衣、お軽 仮名手本忠臣蔵、お種 堀川波鼓、
葛の葉 蘆屋道満大内鑑、お谷 伊賀越道中双六、錦祥女 国性爺合戦、お米 暗闇の丑松、
覚寿 菅原伝授手習鑑、微妙 近江源氏先陣館、お岩 東海道四谷怪談、袖萩 奥州安達原、
お幸 双蝶々曲輪日記、淀君 沓手鳥孤城落月、千代 菅原伝授手習鑑、累 伊達競阿国戯場、
お吉 女殺油地獄、戸無瀬 仮名手本忠臣蔵
江戸のキャリアウーマン
揚巻 助六曲輪江戸桜、お菊 番町皿屋敷、梅ヶ枝 ひらがな盛衰記、尾上 加賀見山旧錦絵、
梅川 冥途の飛脚、お富 世情浮名横櫛、お園 彦山権現誓助剣、八ツ橋 籠釣瓶花街酔醒、
静御前 義経千本桜、滝川 網模様燈籠菊桐、政岡 伽羅先代萩、三千歳 天衣上野初花、お初 曽根崎心中、
美代吉 八幡祭小望月賑、小萬 盟三五大切、十六夜 花街模様薊色縫、雲の絶間 雷神不動北山桜
元禄忠臣蔵のおみの、切腹に向かう赤穂義士、磯貝十郎左衛門の恋の真実を確かめるために、髪を切り男装して屋敷にしのぶ。
真の恋だったと確信して自害する。
暗闇の丑松のお米、
自分のために人を殺して逃亡した丑松を待って、頼った兄貴分に騙されて女郎に売られる。
再会した丑松に責められ、信じてもらえずに自殺する。
両方とも若い菊五郎さまが儚く美しかったです。
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夜の部を観てきた。
『車引』又五郎、歌昇、種之助
又五郎の松王丸は当たり前の上手さ,歌昇の梅王丸が力いっぱいで血管が切れちゃうんじゃないかと心配になるほど。
種之助はほんわりかわいい桜丸。
なんとなく思い出した。
又五郎さん2011年の襲名公演で梅王丸、公演中に靭帯を切っちゃってギブスで演じきった。
ギブスに隈を描いて、もう片方の脚もギブスと同じくらいに太くした。
花道を駆け込む場面を、舞台上で見得を切って幕を落とす演出に変更。
不自然を感じずに襲名興行を乗り切った。
大変だったろうな。実力があるからこそですが。
『連獅子』菊之助、丑之助、間狂言は彦三郎,種之助。
三階席から見る菊之助くんの狂言師右近と丑之助の左近。
丑之助くん、9歳、やっぱり小さい!
前シテだと表情もよく分かる。
小さいけれど役者顔なのよね。
後シテの獅子もしっかりきっちり。
毛振りもぶん回すのではなく端正で優雅。
前シテ、狂言師の父親が、試練のために子を谷底に落として案じる場面が好きです。
元気に駆け登った子を見つけて、膝を打って大喜びする。
実の父子だと一層感動してウルウルします。
ロビーでは今までの秀山祭ポスターの展示。
『妹背山女庭訓、吉野川』両花道を使った豪華な舞台でした。
『伽羅先代萩』吉右衛門の仁木弾正、花道を引っ込むだけなのにすごい迫力でした。
『寺子屋』子供を犠牲にしての忠義。松王丸と女房千代、哀しかったです。
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鼓童の小さな公演。
総勢7人のこじんまりした公演だけど、会場が小さいから間近に聞けてすごい迫力。
出演者達の笑顔もすぐ近く。
出身地や趣味など楽しい自己紹介もあって親近感。
『yellow 』 『SHAKE』『伊織』『P.P.C』『双曲線』『三宅』『千里馬』『山唄』『大太鼓』『兆』
どの曲もやっぱり素晴らしい👏♬❗
もちろん今回も大太鼓を打つ(たぶん小平一誠さん?プログラムの写真から)筋肉に見惚れる。
それぞれが力強くやさしく合わせて合奏する。
鼓童のメンバーは、厳しい練習や修行があるだろうに「太鼓が好きだから」と眩しい笑顔です。
太鼓に比べたら小さな楽器なのに篠笛の音の響きにもびっくり。
ユーモラスに踊りながら太鼓を叩く演目には子どもたちが大喜びで笑う。
客席から参加した12人が和太鼓体験。演者が叩く太鼓の拍子をまねて叩くコーナー。
大人はもちろん、小さな子もきちんとリズムを捉えるので感心しました。
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歌舞伎座カレンダー9月。
少し秋めいているのかなあ…。
新聞におせち料理の広告。
毎年早々と見かけるのでびっくりする。(゜o゜;
シュウカイドウ、相変わらず暑いので、秋海棠の秋の字がなんだかピンとこない。
益子焼の小さな花器は野の花が似合う。
アボガドの種の水栽培、根っこが出てきた。
ちょっと前のアボガドの種、鉢植えにした。
もっと前のアボガドの種、1m弱に茎が伸びた。
土手道にセンニンソウ、華やかに草むらを覆っている。
摘んできて掛け花入れに挿してみた。
放っておいても元気なポトス。
不格好に伸びた葉を摘んでこんな花瓶にさしてみた。
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『竹本義太夫伝』を読んでから気になっていた、文楽『曽根崎心中』
国立劇場小劇場で観てきた。
第三部が『曽根崎心中』、終演が遅くなるのでちょっと躊躇した公演。
いつもと違う劇場周辺の風景。
筋書きを買ったら床本集(義太夫の語りの本文が書いてある)がついていて嬉しい。
徳兵衛を操るのは吉田玉男、お初を操るのは吉田和生、語るのは豊竹靖太夫、竹本錣太夫、竹本織太夫他。
座席が上手で床が近く、太夫が熱く語る表情を間近で見えた。
渋い声で語り始めた太夫の声がお初を語ると優しく哀しい声になる。
山場の「天神森の段」。
幕が閉まった暗闇の中で、黒衣達がゴソゴソ作業?している。
明るくなって幕が開いたらびっくりした(・o・)。
普段は太夫と三味線二人が座るあたりに、義太夫4人、三味線5人。
死地を求めて彷徨し体を結びつけて死んでいくお初と徳兵衛。
それぞれの義太夫と複数の三味線が場面をドラマチックに表現します。
静かに爪弾く太棹三味線の音色の哀しいこと…。
〈文楽の人形は、義太夫を聴かせるために演じる。〉
なるほど…すごいな…と感動しました。
歌舞伎の曽根崎心中はあまり好きになれませんが、文楽だと抵抗なく入り込めました。
それにしても、友人だからと九平次に男気を出して大事な金を貸してやり、騙し取られて却って詐欺師呼ばわりされる徳兵衛。
芝居に出てくる男って、おバカが多いなぁ。
帰り道、スーパームーン🌕でした。
]]>モニターにクリアな映像が映る。
ふと見てびっくりした(・o・)。
モニターに、『今日は白虎隊の日』だって出ていた。
慶応4年(1868年)、鳥羽・伏見の戦いにより戊辰戦争が勃発。
会津藩主松平容保は江戸幕府を支えて活動したため、新政府軍の仇敵となった。
白虎隊は会津藩が15才前後の武家男子を集めた部隊である。
若松城を死守すべく戦ったが劣勢になり、郊外の飯盛山で自刃。
自刃した日が8月23日だそうです。
暑い時期に山の中を逃げて走り回ったらしい。
疲れ果てて自刃したのも理解できる。
前髪の少年たちの戦死は痛ましく、何度か時代劇にもなっています。
福島市に住んでいた幼いときに、踊りを習ったことがあります。
難しい歌詞で、意味はわかりませんでしたが、扇子を刀に見立ててヨロヨロしたり、腕で顔を覆って泣くようなふりがありました。
「南鶴ヶ城を望めば砲煙あがる 痛哭涙を飲んで且つ彷徨す 十有九士 屠腹してたおる」
先日頂いた朝採りだだちゃ豆。
枝豆には野菜のビタミンと大豆のイソフラボンが含まれているとか。
ご近所さんを呼んで、ビールを飲みました。😋
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いろんな演目が一緒に見られる♬とつい好奇心でとってしまったチケット。
そして当日も熱中症警戒アラート(^_^;)。(やめとけば良かった…)
後悔しながら、勇気を出して、覚悟を決めて出かけました。
まあ、電車の中と劇場は涼しいですからね。
『舞台芸術のあしたへ』国立劇場6館研修修了者合同公演
歌舞伎「二人三番叟」中村又之助さん(第8期)と市川新十郎さん(第10期)の踊り。
浄瑠璃は竹本葵太夫さん(第3期)や、愛太夫さん(第14期)たち。
大衆芸能太神楽、鏡味味千代さん(第5期)。
沖縄組踊「手水の縁」、新国立劇場研修所から、演劇科の朗読劇、バレエとオペラ。
能楽 居囃子「高砂」、文楽「万才」、歌舞伎「元禄花見踊り」。
華やかな元禄花見踊りが終わってフィナーレ。
左右の花道から出演者たちが交互に出てきて舞台に揃う。
バレエやオペラの出演者たちは華やかに軽やかに登場。
能楽の方たちはしずしずと重々しく登場。
全員が舞台で笑顔で手を振りました。
一階の前方中央の席、研修所出身で初めての人間国宝、竹本葵太夫さんの笑顔が目の前でした♬。
太神楽の鏡味味千代さんは、江戸東京博物館でも見る機会があり、見事な曲芸にびっくりしたことがあります。
長い棒の上に板を載せ、盃を載せ、そのうえに板を載せて盃を載せる。
高く積み上げたものを顎の上に載せたり、糸の上を走らせたり。
ハラハラドキドキする大衆芸能です。
鏡味味千代さん
国際基督教大学卒業で、英語とフランス語に堪能。
PR会社に勤めていたが27歳で初めて寄席に行って「こんなに誰も傷つけない素晴らしい世界があるのか」と29歳で太神楽研修生募集に応募。年齢制限を超えていたが熱意を手紙に書いて文化庁長官に直訴して受験合格。
(Y新聞 特集から抜粋)
細切れのプログラムで忙しかったけど、ジャンルや世代を超えて笑顔で舞台に並ぶフィナーレに幸せな気持ちになりました。
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お隣さんから福島のお菓子の詰め合わせを頂いた。
一世代以上若い現役のご家族。
ご主人が福島に単身赴任中。
帰宅するたびに「懐かしいでしょう」と福島の名物をくださる。
世代が違っても親しくお付き合いくださるのはとても嬉しい。
5歳くらいまで福島市に住んでいました。
信夫山という山の麓の幼稚園に1年間通いました。
(当時は)短大まであって、マザーと呼ぶ修道尼が何人か優しく見守ってくれました。
幼かったので、懐かしい思い出はほんの少し。
電話をとりつがれて、電話室で受け答え。
マザーに「上手に電話でお話できましたね」とかなんとか褒められた思い出。
当時は子供が電話で話すなんて滅多にない時代でしたから。
ご近所さんが一服に来た。山形県のお菓子を持参。
「名前が面白いでしょ」NANJO daBE(なんじょだべ)!
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台風7号の進路を気にしながら、国立劇場小劇場。
稚魚の会・歌舞伎会合同公演。
伝統芸能伝承者養成事業として昭和45年に歌舞伎俳優の研修を開始。
研修修了者の勉強会として『稚魚の会』が発足して発表の場とした公演。
幹部俳優に直接入門した俳優を中心とした『歌舞伎会』も日頃の研鑽の成果を合同公演として開催されます。
今まで数回鑑賞しましたが、毎回真剣で熱のこもった演技に感動しました。
今回は、《廓三番叟》《菅原伝授手習鑑》の〈車引〉と〈賀の祝〉、《連獅子》でした。
いつもは台詞も少なく、大げさな衣装を付ける機会も少ない若い役者達。
出だしは緊張で顔が引きつっていたりします。
でも若々しさ、真剣さは素晴らしいです。
〈車引〉
以前同じく稚魚の会公演の《一条大蔵卿》を見たときにびっくりした、師匠の吉右衛門さんそっくりの台詞回しの中村吉兵衛さん。
今回は大悪の左大臣藤原時平役。
御所車の上で憎まれ口をきいて大きな見得をするだけ。
師匠譲りの大きさ、不気味さ満開でした。
《連獅子》
尾上音蔵さん、尾上音幸さんの音羽屋コンビ。
きびきびと美しい連獅子でした。
毛ぶりもきれいな円弧を書いて、さすが音羽屋の獅子でした。
それぞれ、舞台で見せるまでの練習はいかに大変だったかと思いやります。
いつもの公演でも、もっと大きな役で活躍してもらいたいものです。
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国立博物館、行きたいな。
チチェンイッツァ、メキシコ・ユカタン半島のマヤ遺跡。
30年くらい前に行ったことがあります。
当時はピラミッドに登ったり、内部の神殿に入ったりできました。
かわいい石像のお腹に腰掛けたら、生贄の心臓を置いたところだって後から知った😅。
青い海と白い遺跡が眩しい光景でした。
マヤ文明の衰退はなぜ?
都市の人口増加、環境破壊、極端な気象変化、戦争が起きる。
いかなる文明も発展して限界を超えると衰退していく。
永遠に栄える文明は皆無。
なんだか現代に通じるような気がする。
麻布台ヒルズ、「あべのハルカスより高くなります」。
得意げに語る会社の人。
もっと高いビルもできるらしい。
必要なんだろうか…。
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『ある雪の夜、木挽町芝居小屋の裏手で一件の仇討ちあり。
白装束の美しい若衆・菊之助が、父親の仇・博徒の作兵衛を討ち果たした。』
木戸芸者・一八、殺陣指南・与三郎、衣装部屋のほたる、小道具の久藏夫婦、筋書きの金治。
菊之助が迷い込んだ芝居小屋の人たちがあだ討ちを応援する。
その人達もその生き方をせざるを得ない悲しい過去があった。
だからいっそう健気な若衆菊之助を助けようと奔走する。
オムニバス形式で、それぞれが菊之助との関係を語る。
見目麗しく、周りの人を引き付ける華がある菊之助に「役者におなりよ。」と誘うが、一途に武士の生き方を貫こうとする。
雪の中で、赤い振り袖を被いで敵を待ち、さっと脱いで斬りかかり、白い装束を血に染めて首級をあげた。
小道具作りの名人・久藏が大看板役者・市川団蔵に『菅原伝授手習鑑・寺子屋』の小太郎の切首を頼まれる。
最愛の幼い息子を亡くしたばかりの久藏にはつらい仕事だったが、美しい少年の切首は舞台で重要な役で大切に扱われていた。
久藏夫婦は亡くなった息子のまあ坊を想い、嬉し泣きしながら舞台を見つめる。
いくつかのストーリーの中で一番胸が熱くなった巻です。
あだ討ちも意外な結末で、温かい読後感が残りました。
菊之助に直接接する人たちが善人ばかりで嬉しい。
それにしても、美しい若衆の名前をなぜ菊之助にしたんだろう。
どうしても、2016年の『伊賀越道中双六』尾上菊之助くんの志津馬の仇討ちの装束を思い出してしまう。
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HONDA Nーbox定期点検でした。
1,2時間で終わるという。
読みさしの本を持って、お向かいのコメダ珈琲で待つことにしています。
店内は意外に熟年の客が多い。
ご夫婦でゆったり会話をしながらコーヒーを飲んでいる。
私のお隣の席は二組の年配のご夫婦。友人同士らしい。
常連なのかな、それぞれがメニューから選ぶのもテキパキ。
ガーデニングの話、旅行の話。
内容は聞き取れないけど、声の柔らかさが耳に心地よい。
良いなあ…こんなふうに時間を共有できる方たち。
N−box,点検終了。
説明されてもよく分からないよな。
信頼するしかないものな。
帰宅したらメールが入っていた。
店員や営業マンや作業員の説明や応対がどうだったか。
細かい項目に、「とても良い」から6段階くらいをチェックして返信する。
ワタシ的には、殆どの項目が◎です。
『あの会社』はこんなシステムは無かったのだろうか。
垣根越しに、お隣さんの庭の菜園のトマトを頂いた。
日差しが強すぎて固くなったそう。
元気なトマト、大きいのはラタトゥイユを作った。
プチトマトは楊枝で穴を1つ開けてかんたん酢(とても甘くなります)。
写真は残った半分のトマト。新鮮なうちに食べなくちゃ。
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危険な暑さ、熱中症に注意。
情報番組はそんな報道がしきり。
あちこちでレポーターがデジタル気温計を片手に汗だくでレポートしてる。
そんなこと判ってる😡!といっそう暑くなったり、熊谷より涼しい、と少しホッとしてみたり。
原因は、高気圧、エルニーニョ現象、台風の発生。
でもどうしてちゃんと報告しない。
都市化によるヒートアイランド現象。
建物や自動車の排熱、緑地や河川が少なくなって、アスファルトの道路になる。
コンクリートのビルが乱立して空気の流れを妨げる。
神宮外苑の再開発、100年かけて成長した樹木を伐採して高層ビルを建てるという。
樹木は植樹するというけど、空調ありきのビルをまた建てるなんて必要なんだろうか。
時代劇を見ていると、悪徳商人が幕府の大仕事を受注するために、老中や目付け、奉行などに賂(まいない)を渡す。
「そこのところ、よしなに…」「おぬしも悪よのぅ…」
そんな事を連想してしまった。
個人のエアコンでもけっこう排気熱を出す。
学校も交通機関も、空調があたりまえ。
それぞれに排気熱が集まるから暑くなって当然。
でも報道するのはタブーのようだ。
遠慮しないでエアコンを使ってます。
でも、ちょこっと罪の意識。
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中村歌六さんが、重要無形文化財保持者(人間国宝)になりました。
素敵な歌舞伎俳優だから、とても嬉しいです。
吉右衛門さんの代役で、嘗ての豪傑加藤清正をやったかと思うと、盛綱陣屋では気品ある老母微妙。
萬屋から播磨屋になってから吉右衛門さんとの舞台が増えました。
年下なのに、伊賀越道中双六など、老け役や吉右衛門さんの父親役が多くなったようです。
「認定をお兄さん(吉右衛門さん)に伝えたい」。
「おい、よくやったな」と部下を褒める鬼平の声が聞こえそうです。
歌六さん、若い頃に劇団四季で修行した経験も。
30年くらい前の、俳優祭『ベルばら』、歌舞伎俳優たちで演じる宝塚風のパロデイ。
最前列で群舞を踊る歌六さん、キレキレのダンスがひときわ格好良かったです。
劇団四季の修行の成果かな?とちらっと思いました。
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アンケート調査をすると、半数以上のビジネスマンが「イエス」と回答した。
令和のZ世代(1990年代半ば以降生まれ)の若者たち「効率のいい時間活用」「タイパ(タイムパフォーマンス)至上主義」
高齢者こそ、タイパを実践すべきだと思う。
人生百年時代、老後は好きなときに旅に出たり、自然に触れたり、好きな本を読んで有意義に過ごしたいはずだ。
ところが、実情は若者同様、SNSや動画共有アプリに時間を奪われている高齢者が少なくない。
………Y新聞より抜粋…………。
時間はたっぷりあるはずなのに、何となく忙しい。
息子が教えてくれた、NetflixやYou Tubeには面白そうな動画がもり沢山。
新聞やSNSでは、興味のある美術館や本、映画などの情報が次々と入ってくる。
歌舞伎の劇評が好評だと大阪や博多にも行きたくなる(行かないけど…)。
そんなこんなで集中力がぷっつんと欠如してくる。
必要なものは少ないはず。
まず情報から断捨離しなくては。
オニドコロ
ミソハギ
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山鉾巡行や、お稚児さんの行事の他に、7月10日にお迎え提灯と言う行事があるのを知りました。
八坂神社の氏子組織の子どもたちが主役で、鷺踊り、鎧武者、赤熊(しゃぐま)、祇園踊り、小町踊りなどを町中を踊りながら披露する。
小さな子どもたちが、それぞれ豪華な装束を着て炎暑の中を踊り巡る。
エアコンの部屋で、(暑い〜😡❗❗)とうなっている身としては信じられない精神力。
もちろん山鉾巡行の方たちもすごい。
長刀鉾で重要な役をするお稚児さん達も偉い❗
沿道では、舞妓さんたちも涼し気な顔で声援を送る。
舞妓さんの髪形はこの時期だけの勝山髷。
上品で華やかな日本髪です。
若い頃に祇園祭に行きました。
前日の宵山も楽しみ、山鉾巡行では停まっている山鉾の男衆に催促して粽を分けてもらった。
当時は混雑していても山鉾を追いかける余裕があったようです。
宿に帰って粽を食べようとしたらお餅は入ってなかった。
祇園祭の粽は魔除けのお守りだと知ったのはだいぶ後でした。
10年くらい前に、京都の知人が送ってくれた粽。
まだリビングの出入り口に飾ってあります。
魔除けの効果は残っているかな。
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晩秋に梢に見つけた赤い実。
何となくナツメの実に見える。
茶道具の棗(なつめ)は形状がナツメの実に似ているからと聞いたことがある。
(ナツメだろうか…実がなるなら花も咲くはず…)。
確かめたくて涼しい朝に行ってみた。
やっぱり、多分、ナツメらしい。
乾燥して薬膳料理や製菓にも使えるらしい。
ナツメの花を見られて嬉しい♬
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ご近所カフェで折紙教室。
クレマチスを折りました。
講師が、作りやすいように細々したものまで準備しておいてくれます。
…それなのに…途中でわからなくなってSOSを多発。
毎回自分のぶきっちょが悲しくなる。
終わった後のティータイムが楽しい。
家に持ち帰って、他の作品と比べなければそれなりに見えるかな。
三男夫婦が顔を出してくれた。
ベランダ菜園で咲いたアーテイチョークの花。
巨大な花なのでびっくりしたそう。
ドライフラワーにして持ってきてくれた。
不思議な手土産です。
私もびっくりしました。
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2015年3月歌舞伎座の公演をBS松竹東急チャンネルで見る。
〈車引〉と〈賀の祝〉
通し狂言『菅原伝授手習鑑』
〈賀の祝〉
菅丞相(菅原道真)の下屋敷に住む白太夫には、藤原時平に仕える松王丸、菅丞相に仕える梅王丸、斉世親王に仕える桜丸の三つ子の息子たちがいる。
その息子たちが父親の古希の祝いに集まるはずだった。
当時大阪に三つ子の兄弟が生まれて話題になっていたので義太夫狂言に取り入れたらしい。
桜丸の悲劇、テレビ画面にクローズアップされた桜丸切腹の表情の痛々しいこと。
菅丞相(菅原道真)失脚の原因を作ってしまった責任を感じて死んでいく。
腹に刀を付きたて、父親の白太夫を切なく見上げながら息絶えてゆく。
松王丸の妻は千代、髪形はこじんまりした粋書(すいしょ)髷。
梅王丸の妻は春、若妻の先笄(さっこう)髷。
桜丸の妻は八重、華やかな結綿髷に振り袖。
それぞれの夫にちなんだ名前が面白い。
テレビ画面だと髪型もチェックできる。
松王丸は藤原時平に仕えるからと勘当を願い出て去っていく。
梅王丸は九州太宰府に菅原道真を追って行く。
そして桜丸は哀しく散っていく。
太宰府には道真が愛した梅が、都から太宰府まで飛んでいったという飛梅伝説があります。
梅王丸が太宰府に飛んでいく筋立てはこの伝説が基になっているようです。
《東風(コチ)吹かば匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ》(菅原道真)
前の幕の『筆法伝授』では家臣の武部源蔵が、菅丞相から秘伝の書法と若君の菅秀才を託されます。
次の幕の『寺子屋』ではその武部源蔵と松王丸が主役。
松王丸は、忠義をできずに死んだ桜丸が哀れだと泣きます。
義太夫狂言、通しで見るといっそう面白いものです。
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