「おシャシャのシャン!」
スカパーで2008年のNHKドラマ『おシャシャのシャン!』
当時見て、また見たいなと思っていたドラマ。
出演した原田芳雄はこの村芝居に惚れこんで遺作になった『大鹿村騒動記』を作ったそうです。
村芝居の座長重雄が、ぎっくり腰で[弁天小僧]を演じられなくなった。
230年続いた村芝居が危機に陥る。
重雄の娘朋代が奔走して、歌舞伎役者坂本亀志郎を呼んできた。
実は、彼は兄の人気役者鮫志郎と間違えて呼ばれていて、亀志郎は舞台で弁天小僧を演じたことが無かった。
修行しても兄のように演技がうまくなれないので、捨て鉢になっていて、村芝居にも呆れて帰ってしまおうとする。
朋代に「逃げるのか!」とはっぱをかけられて一念発起。
村芝居に伝わるアドリブも見事にこなして弁天小僧菊之助を演じ切る。
朋代も東京から夢破れて傷心で帰ってきている。
村の人たちに東京帰りと期待されて、舞い上がって突っ走った行動。
自信が無いから逃げるのか!は自分にも向けた言葉だったらしい。
亀志郎を演じるのは尾上松也クン、1985年生まれの(当時)23才。
声も良く、綺麗で見事な弁天小僧でした。
歌舞伎演技指導にも彼の名前。
20才で父親尾上松助を亡くして、一門や家族を背負っています。
歌舞伎以外の舞台やテレビでも活躍。
応援してます。
村人の一人に尾上徳松さん、昭和27年生まれのベテランで故松助さんの弟子。
なんと、ニューヨークの名門演劇学校出身。
海外で現代演劇を演じてから歌舞伎役者に。(歌舞伎俳優名鑑に依る)
映画の中でも松也クンを助けていたと思う。
できないからと言って逃げるのか!
なんだか私も叱られているような気がする。
はい…めんどくさいことから逃げています。
良質な45分のドラマでこれだけ感動させられる。
2時間ドラマの中身の無いこと。
オニドコロの花
- 2013.07.26 Friday
- 歌舞伎
- 21:16
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