「石井筆子」
貞明皇后の事を書いた『大正の后』を読んで気になった登場人物。
皇后の華族女学校時代のフランス語教師、石井筆子。
英語を学び、フランスやオランダにも留学して華族女学校のフランス語教師に。
昭憲皇太后や貞明皇后の通訳も務め、鹿鳴館の花と呼ばれたのを納得できるきりっと端正な顔立。
結婚して三人の娘に恵まれるが、1人が虚弱で早世、他の二人も知的障害をもっていました。
夫に先立たれ、娘を預けていた障害児教育施設滝乃川学園を手伝ううちに、学園を営む石井亮一の生き方に共感して結婚。
夫婦で障害児教育に全力を注ぎます。
…………
今のように障害児の人権などを世間は認めていない時代。
家柄も良く才色兼備の筆子はもっと華やかで楽な生き方もあったでしょうに。
貧しい施設で障害児のために最後まで尽くします。
- 2015.09.30 Wednesday
- 本
- 20:45
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